【あ】 |
アーニング・インデックス |
種牡馬の優劣を判定するための目安で、出走馬1頭当たりの収得賞金の平均値を1.00として、各々種牡馬の産駒の産駒の平均収得賞金の割合を数値で表したもの。1.00が平均となり、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表す。これを算式で示すと次のようになる。
(産駒の総収得賞金÷産駒の出走頭数)÷
(出走馬総収得賞金÷総出走頭数)
|
アウトブリード |
サラブレッドは全体的に近親交配をもとに作られてきた動物であるが、血統の5代前までに同一の祖先を持たないような配合をという。血が濃くなり過ぎるのを避け、別の系統の地を入れて活性化させることを目的とする。異系交配ともいう。
⇔インブリード |
あおかげ【青鹿毛】 |
全身殆んど黒色で、眼や鼻の周囲、口辺、腋、ひばらなどが僅かに褐色をていするもの。長毛も黒色。 |
あおげ【青毛】 |
被毛、長毛とともに完全に黒色のもの。
アラブやサラブレッドには少ない毛色だが、重量馬のペルシュロンには比較的多い。 |
あおる |
スタート時に、騎手と馬のタイミングが合わず出遅れること。
発走ゲート内で立ち上がった時、或いは開いた瞬間に前肢走すること。スタートとで後手を踏むわけで、不利となる。 |
あかはた【赤旗】 |
発走時刻の約30秒前に、発走委員が発走準備開始をうながすために振る旗。 |
あがり【上がり】 |
レースや調教で、最初を「テン」、中盤を「なか」、終盤を「しまい」または「上がり」という。
「上がり3ハロン」といえばゴールから逆算した3ハロン(600メートル)のこと。また4ハロン(800メートル)を合わせてもいう。
「50−38」といえば4F(ハロン)50秒、3F38秒ということ。
上がりタイムは、勝馬予想の重要なポイントとなる。 |
あがりたいむ【上がりタイム】 |
4ハロン、3ハロンの所要タイム。
レースの決めどころであるので能力判断に重要なポイントである。調教でも同じであるが、調教では距離をどの程度追ったか、上りのみを追えば速いのは当然で合計タイムで判断されるものである。 |
あがりうま【上・昇り馬】 |
それまで下級条件に低迷していたのに、急激に調子を上げたり、実力を身につけて、短期間のうちに数段上の条件に勝ちあがってきた馬のこと。上昇線をたどってる馬は意外に強く、多少の増量や不利な条件などに苦にせず勝つことががある。上昇馬ともいう。 |
あしいろ【脚色】 |
馬の走りっぷりのこと。
能力を一杯出し切ってこれ以上はスピードが鈍って来るようなとき「脚色が悪くなった」「脚色一杯」といい、まだ余力を十分残しての攻馬やレースぶりの時は脚色が良いというように使われる。 |
あしがない |
他馬と比較して実力劣勢で、本来の能力がないこと。
馬の調子は 良いが勝てそうにないとき、「時計が足りない」、「この馬は脚がない」またレース後半でスピードが鈍った時に「脚をなくした」という。 |
あしげ【芦毛】 |
原毛色は、栗毛、鹿毛または青毛であるが、馬体全般に白色であるもの。生後間もない幼駒は原毛色に近い毛色であるが年齢の進むに従って白色の度合いを増すもの。真っ白になる馬もいれば、原毛色を残す馬もいる。原色色が黒っぽい場合、若駒のうちは黒い毛と白い毛が交じり合って灰色に見える。そのため、グレーホースとも呼ばれる。
「芦毛の法則」:芦毛が生まれるのは一定の法則があり、両親のどちらかが芦毛の場合だけである。 |
あしぬきがいい
【脚抜きがいい】 |
水を含んだダートコースは砂がしまって走りやすいこと。 |
あしもとがぱんとする
【脚元がパンとする】 |
脚が丈夫になること。または、脚の故障がすっかり治ること。
脚の不安がなくなり、十分に調教もでき、レースに万全の状態で出られるようになったことをいう。 |
あしをのこす【脚を残す】 |
ゴール前で前がつまったりして、全力を出し切らないうちにレースが終わってしまうこと。脚を余すともいう。 |
あせこき【汗こき】 |
馬体を洗浄した後に水を切る道具。 |
あせとり【汗取り】 |
馬の太目残りを解消するため、日が昇ってから馬に毛布やビニールをかけ、その上に鞍を置いて調教すること。「汗取りをかける」という。かく汗が増え、太目の解消に効果がある。また、騎手は、体重の調節を計る(減量)ためにサウナ風呂(調整ルーム内にある)に入ること、という意味もある。 |
あそびあそびはしる
【遊び遊び走る】 |
レースの道中で走りに集中せず、力を抜いて走ること。
褒められたことではないが、直線の伸びにつながるという面もあるので、いい意味でも使う。 |
あてうま【アテ馬】 |
種付けをする際、牝馬の発情の有無を調べるため、また発情をうながすために使う牡馬のこと。牝馬は発情期でなければ牡馬を近づけないから、その状態を見て種付けが決定される |
あとびき【後退き】 |
運動中あるいは馬をつなぐ時などに後退する癖、後退癖の俗称である。 |
あな【穴】 |
人気馬が負けたり、不人気馬が連勝にからんだりして高配当になること。普通15〜30倍くらいの配当を中穴、40〜100倍を大穴という。 |
あなば【穴馬】 |
かつて人気のあった馬が、人気薄となり、馬の状態が上向きになった時をいう。 |
あぶみ【鐙】 |
鞍の附属具で、騎手が自分の体を安定させ、手綱や鞭を自由に使うために踏むもの。材質はステンレス製のものが多く、形状は三角形の他にも半円形のものもある。 |
アラアラになる |
競走馬が全力を出し切って余力がなくなりバテた状態。 |
アラブ |
アラビア半島の原産馬で、「あらぶとして血統登録する馬は、北はチグリス川、トロス山脈、及び地中海でくぎられた、全アラビア半島地域に生産された馬」と1884年にフランスでさだめられた。一般的には競走能力はサラブレッドより劣る。余談であるがサラブレッドは英国在来種の牝馬を、アラブなどの東洋系種で改良したものといわれる。しかし現在のアラブ系競走に使われているアングロアラブ、アラブ系種は、純血のアラブとはかなり違い、アラブよりむしろサラブレッドに近い体系能力をもっている。アラブ系競走に出走する資格はアラブ25%以上を有する馬に限られている。25%以下になるとサラブレッド系競走にしか出走権はない。 |
アルファルファ |
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あわせうま【併せ馬】 |
調教のとき2頭以上の馬で並んで走ること。
単走と違い、併走させることによって競走馬の闘争本能を引き出し、それをかき立てる効果がある。併せ馬の場合は、能力的に上位の馬或いは好調の馬が外を回るのが常識となっている。またタイムは、1頭で調教するより、競い合うので早いタイムが出やすい。 |
アングロアラブ【略称アア】 |
サラブレッドとアラブの交配によって出来た馬。
サラブレッドの馬格とスピードに、アラブの持久力を調和させる目的で(はじめは軍馬用に)作り出されたものといわれ、フランスのノルマンディー、ブルターニュ地方が原産である。現在この馬を競走用馬にしているのは、そのフランスと日本ぐらいである。フランスでは平地競走ばかりではなく障害競走にも盛んに使っている。アングロアラブは純血でのアラブ種より馬格もあり、持久力、スピードの点でも優れているアングロアラブはごく大まかにいって、3つの場合を考えることができる。ただいずれの場合にもアラブの血量が25%以上あることが前提条件になる。
1.両親が次の組合せのいずれかになっているもの。
サラ×アラ、アア×アア、アラ×アア、アラ×サラ系。
2.サラ系に、少なくとも連続3代にわたりサラ、アラ、アア、
サラ系のいずれかを交配して生まれたもの。
3.アラ系に、連続3代にわたりサラ、アラ、アア、サラ系の
いずれかを交配して生まれたものとなる。
競馬でアラブ系といわれているのはアラブ、アングロアラブ、アラブ系種のすべてを含めているが、現在はアングロとは英国ということ、つまりサラブレッドを指し、そのあいの子だということを文字にあらわしている。 |
あんこ |
経験の乏しい若手騎手や見習騎手のこと。
あんちゃん、ともいう。一説には東北地方の「兄」の方言からきたともいわれている。 |
【い】 |
いいあしをながくつかう
【いい脚を長く使う】 |
決め手に近いスピードを1ハロン(200メートル)だけではなく、2ハロンも3ハロンも継続できること。 |
いかず【行かず】 |
=やらず |
息をいれる |
主に逃げ馬に対して使われる言葉で、道中ペースを落としてラストスパートのためのスタミナを温存すること。逃げ切るためには重要な要素で、騎手の腕によるところが大きい。
=ためる |
いくせいぼくじょう
【育成牧場】 |
生産牧場から1歳馬を引き受け、競走馬としての初期t調教を専門に行う牧場。
高度な競走能力を要求される競走馬にとって生まれてからレースに出るまでの約2年間の育成期間は、充実した馬体と競走に対する気性をつくる点で、特に大切である。しかし、わが国の牧場は小規模で、生産だけでなく育成までそなわった牧場は数少ない。そこで生産地で個々の牧場が共同で若駒の育成調教の場を設けるようになった。これが育成牧場である |
いけいこうはい
【異系交配】 |
=アウトブリザード |
いせき【移籍】 |
別の競馬会へ移ること。
【例】名古屋競馬→中央競馬
この場合、名古屋競馬の場名登録を抹消して、中央競馬に馬名登録する。 |
イタイタ |
(ささる項参照) |
いちかんぽ【一完歩】 |
馬が走っているときに4本の脚が1度ずつ地面を蹴った状態のこと。
つまり一跳び。駈歩(キャンター)した時の馬の歩幅のことでレース時のそれは約7〜8メートルといわれる。1ハロン(200メートル)の歩度を数えると馬によりまたスピードにより相違はあるがサラブレッド系は28〜30歩、アラブ系は約30〜32歩を要するといわれている。 |
いっそう【逸走】 |
文字どおり馬が走路から大きくはずれて走路外に逸走してしまうこと。競走を続行するためには、逸走し始めた地点に引き返してからにしなければならない。逸走した馬は一定期間出走を停止され、期間満了後の調教再審査にパスしないと再び出走することはできない。 |
いったきり【行ったきり】 |
差し・追い込み馬の見せ場がないまま、逃げ馬と先行馬の争いで勝敗が決まってしまうこと。行ったまま、行った行ったともいう。 |
いってんしょうぶ【一点勝負】 |
連勝式の勝馬投票券っを1レースに1点しか買わないこと。
=一点買い |
いちばしん【一馬身】 |
鼻先から臀(しり)端までの長さをいう、長さは馬格の大小のより相違はある普通2m40cmとされている。ゴール直前での2馬身は、0.2秒に相当します。 |
いちばんどけい【一番時計】 |
その日、或いはその週の調教時計の中で、一番速い時計を指す。「あの馬が一番時計を出した」などという。 |
いちばんにんき【一番人気】 |
単勝式馬券が一番売れること。単勝オッズの賭率が一番低い。 |
いっぱい【一杯】 |
余力を出しきった結果、バテて失速すること。
その馬の脚力一杯ということ。「4コーナーで一杯になった」などという。「攻馬で一杯に追う」という時は全然余力がないくらい精一杯追ったということ。
調教で使う一杯は、強めの状態から尻ムチを入れ、全力疾走させたことをいう。最も厳しい追い方。 |
いっぱんきょうそう
【一般競走】 |
特別競走以外のレース。平場戦ともいう。 |
いっぽんかぶり
【一本かぶり】 |
一番人気の馬への投票数が圧倒的に多く、人気を独り占めしている状況をいう。出走馬のうちで総売り上げ数の7割以上の高率で買われているもの、単勝オッズでは2倍以下、すなわちその組合せの馬券だけ圧倒的な人気になること。 |
いはれつ【胃破裂】 |
馬の死因の一つで、馬は胃が小さく、しかも嘔吐ができない構造になっているので、食べ過ぎたりすると胃破裂を起こし死亡することがある。 |
いれこむ【焦れ込む】 |
レース前に極度に興奮し、落ち着きを失った状態。
ひどい発汗をしたり口から泡を出したりする。その時点でかなり体力を消耗するのでレースでは能力を出しきれない場合が多い。「イレる」、「焦れる」ともいう。下見所で焦れている馬と気合がのって元気のいい馬と見誤ることがあるから発汗状態について十分気をつける。また血統的にいれ込みやすいのもいるのでその点も注意すること。 |
いわおち【岩陥】 |
馬の特徴の1つで、体表の一部が凹陥を呈すものをいう。 |
いんねばり【イン粘り】 |
逃げ・先行馬は距離の無駄のない内ラチ沿いを選んで先に行ける。この有利を生かして、ゴールまで懸命に逃げ粘ること。 |
インブリード |
血統の5代前までに同一の祖先を持っているような配合のこと。
近親交配ともいう。その同一の血統がもつ特徴を引き出すことを目的として行う。但し、逆にその血統のもつ欠点が強くあらわれてしまい、馬体や気性などに難のある馬が生まれる可能性もある。サラブレッドの場合、好んで近親配合を行なう場合が多い。表記する場合は○○(馬名)の3×4などと表わし、数字は世代数を示す。ナスルーラの3×4、といえば3代目と4代目にナスルーラが入っていること、5×5×5といえば、5代目に3回入っていることを示す。
⇔アウトブリ−ド |
【う】 |
ウイナーズ・サークル |
特別競走や重賞競走に優勝した馬の関係者を表彰する場所。
名古屋競馬では東スタンドとゴール版の間にあります。
従来は馬場内で表彰を行なっていたが、ヨーロッパ流に観客が優勝馬やその関係者と身近に接することはできるように設置された。 |
うちらちぞいをとおる
【内ラチ沿いを通る】 |
内ラチとは馬場の内側の柵のこと。つまりコースの最も内側を走ることをいう。 |
うちわく【内枠】 |
ゲートの1〜3番までのこと。連勝複式馬券の枠番号でいえば1〜3枠を示す。逆に外枠とは7、8枠を示す。
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馬インフルエンザ
馬の流行性感冒 |
馬の急性伝染病であり、ウィルスによって発熱と呼吸器障害をきたす。伝染病は空気感染の形をとり、伝染力は極めて強く、日本では昭和46〜47年に流行し、約16ヵ所の競馬場で開催が中止となった。潜伏期間は3〜7日で、39〜40℃の発熱、水様性鼻汁と激しい咳が特徴である。現在、乗馬を含む軽種馬は予防接種が義務付けられている。 |
うまごみ【馬込み】 |
レース中に馬がかたまった馬群ができ、ひいめきあった状態。
「馬込みにもまれる」とは、馬群の中に入ってしまい、他馬に囲まれて身動きが取れない状態をいう。 |
うまぞえ【馬添】 |
他馬が近づくと蹴ったり咬につこうとしたりする馬に対して使う言葉。「馬添が悪い」と使ったりする。 |
うまっけ【馬っ気】 |
牡馬の発情のこと。
性的欲望を起こし馬房内や下見所で男のシンボルを勃起させ、激しい時は腹づつみを打ったり、射精したりする。下見所などで長時間馬っ気を出している時は競走能力を十分に発揮出来ないことが多いのでこのクセを起こし易いものに対し予防法は逸物が収縮している平常時に、プラスチックの輪をはめ込み膨張すると輪に食い込むため痛みによって防ぐ方法がある。 |
うまななぶひとさんぶ
【馬7分人3分】 |
レースに勝つには、馬自身の能力が優れていなければならないのはもちろんだが、その能力を発揮させるのは騎手の技量。平地競走の場合、馬の能力を7とすると、騎手の技量が3の比重を占めるという。 |
うまなり【馬なり】 |
レースや調教で、追わない(鞭を使ったり手綱をしごいたりしない)で馬の走る気にまかせること。「持ったまま」ともいい、基本的には余力を十分に残している状態をさす。タイムからみれば1ハロン14秒以上を要した時。 |
うまぬし【馬主】 |
馬の所有者のこと。 |
馬の年令 |
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うまばしら【馬柱】 |
競馬新聞の出馬表には、出走馬名の横に過去の成績や記者の予想が付記されている。こ横一列の欄を馬柱という。 |
うまばん【馬番】 |
レースに出走する各馬がつけるゼッケン番号のこと。
単勝・複勝・馬番連勝式の勝馬投票券はこの番号で申し込んで購入する。 |
うまばんれんしょうたんしき
【馬番連勝単式】 |
1、2着馬を着順通りに馬番号の組み合わせを当てる馬券のこと。 |
うまばんれんしょうふくしき
【馬番連勝複式】 |
1、2着または2、1着馬の馬番号の組み合わせを当てる馬券のこと。 |
うらほり【裏掘り】 |
馬の蹄の底に詰まった土や汚物などをかき出す道具。
裏掘り後は、蹄を水で洗い、乾かしてから蹄油(蹄の乾燥を防ぎ、傷がつきにくくする効果がある)をぬる。 |
うるさいところを見せる |
馬がチャカチャカして落ち着かないこと。 |
うわづみ【上積み】 |
前のレースと比べて、馬の状態がよくなること。
「上積みがある」といえば、前走よりも体調や精神状態が充実したことをいう。 |
うわばら【上腹】 |
鞍の保定には一本だけの腹帯では破損した場合危険であり鞍ズレも起こし易いのでその防止のため鞍の上から腹帯の上にもう一本の帯をしめる。これを上腹という。 |
うんどうきびょう【運動器病】 |
運動をするために必要な骨、腱、関節、蹄、筋肉、神経等の病気を総称していう。競走馬は400〜500キロの体重の割に肢が細く、また苛酷なまでにスピードが要求されるため、肢にかかる負担は計り知れない。その結果、運動器病の発生率は他の病気に比べて高く、競走馬の病気全体の65%前後を占める。何らかの運動器病を発生した場合は、軽症のうちに休養・治療を行ない完治させることが肝心である。無理すると、その病気が悪化するばかりでなく、他の運動器病を併発することになる。 |
【え】 |
エース・デュース乗り |
アメリカで行われている騎乗法。
右鐙を左鐙より短くして乗るのが特徴。これはアメリカの競馬場のほとんどが左回りの小回りコースで行われ、短距離が多いためである。 |
エビハラ |
屈腱炎の俗称で単にエビと呼ばれることもある。
前脚の管骨の後ろにある屈腱に起こる炎症。走行中に前脚に体重がかかると、球節が沈んで衝撃を緩和するが、このときに屈腱が過度に引き伸ばされて部分的に断裂するのが原因。他に肢勢、装蹄の失敗、打撲等の原因で屈腱に刺激が加わると炎症を起こす。ひどくなるとエビの腹のようにふくれてしまうところからこの名が出た。治療には、物理療法、装蹄治療法が行なわれるが一度エビハラになると完全に回復させることが難しく馬主はじめ関係者泣かせの病気である。 |
エオヒップス |
馬の最も古い祖先とされる草食の小動物。
5000万年ほど以前に生息していた。蹄はなく、足の裏を地面につけて歩いていた。 |
エクオス |
エオヒップスから進化した馬の直接の祖先で、500〜1000万年前に現れた。肉食獣の餌食にならないよう、少しでも速く逃走するため、蹄(中指一本の指先)で歩くように進化した。 |
えんばく【燕麦】 |
競走馬の主飼料。 |
【お】 |
おいうんどう【追い運動】 |
騎乗せず、後ろから追い立ててコースを走らせること。
日本独自の運動のさせ方で当歳11ヶ月頃から始める。離乳した後の育成馬の運動の1つ。馬場等で集団的に馬を追う運動をいう。広い放牧地を持つ外国と違い、日本では放牧地は狭く雨は多いし、また冬期は凍結、積雪の牧場が多いので必然的に放牧量が少なくなる。そこで放牧量を補うために、人工的な運動が必要となり、追い運動が行なわれているわけである。 |
おいきり【追い切り】 |
開催日直前の一番強い調教のことをいう。
開催に備えて馬の状態を最高に持っていくため、ふつう、レースの3日前に十分に調教で追い切ることから、この言葉が生まれた。攻め馬ともいう。従って普通の日の調教はそう呼ばない。 |
おいこみば【追い込み馬】 |
前半は馬群の後方に控え、ゴール前の直線で一気に追い込む馬。 |
おいでおいで |
逃げ馬が余裕をもって先頭を走ること。
こうして勝つことを、「おいでおいでで勝った」という。 |
おいばば【追い馬場】 |
トレセンには調教トラックコースの内側(内馬場内)にある200〜500メートルほどの小さなトラック。角馬場ともいう。軽いウォーミングアップをするのに利用されている。 |
おう【追う】 |
騎手が手綱をしごいたり、ムチを入れたりして、速く走らせること。 |
おうえんばけん【応援馬券】 |
的中にあまりこだわらず、自分の好きな馬に勝ってほしいという願いを込めて買う馬券。心情馬券ともいう。 |
おうだんまく【横断幕】 |
ファンの手作りで、馬や騎手への応援が書かれた幕。
パドックの柵に飾られる。大きさはタテ1m×ヨコ3m以内で4隅に穴をあけたもの(ヒモを通して柵に固定するため)。設置する場合は、整理本部にて許可を得て飾る。 |
オーナーブリーダ− |
馬主兼生産者であること。
繁殖牝馬を所有して仔馬を生産するが、この仔馬を売却せず、自らが馬主になって競走に出走させ、その獲得賞金によって牧場を経営する。 |
オープン競走 |
特に決められた条件のない限り、すべての馬が出走できる競走をいう。オープン競走にはすべての馬が出走できるといっても超A級の馬と下位の馬が競馬したのでは勝敗は歴然としているので下位条件の馬は出走できないよう条件づけられている場合が多い。 |
オープン馬 |
収得賞金の最高のグループに属する馬。 |
おいこみ【追い込み】 |
レースの後方から力を出すのが得意な馬が最後の直線で後方のから力走して先行馬に迫ること。追い込むともいう。
競走馬にはそれぞれ得意な走り方があり、脚質に逃げ、先行、追い込み、差し脚がある。追い込みタイプにも徐々に差を詰める(じり足)とゴール直前で一瞬にのうちに差を詰める(鋭い追い込み)タイプがある。 |
おおがけ【大駆け】 |
実力以上の力を発揮して、以前とは一変し好走をすること。
評価の低い馬が大駆けすると、フロック(まぐれ)などといわれる。 |
おおがたば【大型馬】 |
普通、牡馬なら460〜470キロ、牝馬なら430〜440キロ程度が平均的で、この範囲を上回れば大型馬、下回れば小型馬と認識される。 |
おおそときゅうしゅう
【大外急襲】 |
4コーナーで馬群の一番外側を回り、急激に追い上げること。 |
おおっとび【大っ跳び】 |
一完歩の歩幅が大きい走り方のこと。
このタイプはスピードが乗ると威力を発揮するが、一般的に器用さに欠け小回りや道悪の馬場は苦手といわれる。逆に歩幅が小さいことを「跳びが小さい」といい、小回りの利く器用な走り方が可能。 |
オールマイティ |
どんな距離にも適応できる馬。 |
おかぐら |
馬の耳はピンと立っているのが普通であるが幾分大きめで横に垂れている状態で根元に力なく、獅子舞の耳にて耳のつけ根のゆるみのあるものに対していわれる。 |
おかれる【置かれる】 |
馬群から大きく引き離されてしまうこと。
「テンに置かれる」といえば、出遅れなどのため、、発走直後に大きく遅れをとることを意味する。 |
おさえ【押さえ】 |
的中する可能性は高くもないが、もしかしたら来るかもしれない...と思える馬券を念のために小額だけ買っておくこと。 |
おさえる【抑える】 |
前へ前へ行こうとする馬の気持ちをなだめ、スピードを抑えて走らせること。レースでポンと好スタートを切った馬を手綱を握る両方の手をクビのつけ根あたりを「おさえるように」してペースダウンして、マイペースに持ち込むこと。馬の機嫌を損じないように巧くしないと、反対にひっかかてセーブが難しくなる。また調教で目一杯追わず「おさえ気味に追う」という乗り方もある。調教でスタミナを使い過ぎないようにするときにこうして乗る。 |
おさないところをみせる
【幼いところをみせる】 |
パドックでキョロキョロしたり、物見をしたり、いなないたり、厩務員に甘えて鼻面を押しつけたりなど、レースを自覚できていない若駒の様子を指していう。 |
オッズ |
馬券(勝馬投票券)が的中した場合の概算配当率のこと。
そのレースに対する馬券の売上状況によって各馬券の配当率が算出され表示される。そのため馬券発売が締め切られるまで、売れ行きにつれて変動する。なお、オッズの倍率は人気馬ほど低くなる。 |
おってあじがある
【追って味がある】 |
前半のダッシュは目立たないが、直線に入っていざ追い出されると、ジワリジワリと伸びること。 |
おってしぶとい
【追ってしぶとい】 |
しぶといとは、まずバテないということ。瞬発力は弱くても、ジワジワと伸びてくる。普通、追い込み馬の脚を評していう。 |
おてうま【お手馬】 |
ある馬に一人の騎手がずっと騎乗していてその馬の癖、性質等を熟知している場合、その騎手のお手馬という。他の騎手からお手馬としている騎手に乗り変わると替わると全能力を発揮して好走することが多い。同じような意味で手のうちに入っているともいう。「お手馬たづないらず」という言葉は常に調教してる騎手が勝負に出場した時によくつわれる言葉である。 |
おばなくりげ【尾花栗毛】 |
馬に毛の色の一種で、栗毛の中でも、まえがみ、たてがみ及び尾毛が白いものをいう。尾がススキの穂(尾花)のよう見えるためにこう呼ばれる。 |
おばなれがいい
【尾離れがいい】 |
馬体の尾の根本が尻から離れて、少し持ち上がった状態をいう。
尾のつき方がしっかりして力強い。尾の骨は背骨に連なっているので、男鹿力強ければ、腰や背もしっかりしていると考えられる。 |
おびみち【帯径】 |
馬の腹帯をしめる場所をいう。
キ甲が特に高かったり鞍ズレしやすい背型の悪い馬の装鞍は特に注意が必要、「鞍どめ」などの道具を使ったり、松やにや、米粒など使って鞍ズレの防止をすることもある。 |
おまわし【尾まわし】 |
ゲートに入ろうとしない馬の臀部にロープをまわし、何人かで引っ張って、ゲートに引き入れること。 |
おも【重】 |
馬場状態の一種。
ダートは砂が水分をたっぷりと含んで黒く見える状態。海辺の波打ち際のような状態で、乾いた砂よりも走りやすい。最も時計の出る状態。
芝の場合は、雨水を含んで馬場がぬかるみ、走ると蹄の後がはっきりつくし、泥を蹴り上げて走る状態。時計は落ちる。 |
おもい【重い】 |
負担重量の重いということをカンカンが重いといい、馬体が重いということは、馬体の全般的な状態が重く感じられることをいう。休み明けで調教が少し足りない時などは太目残りともいう |
おやこきゅうしゃ
【親子厩舎】 |
親子で調教師をしていて、それぞれの厩舎を備えている場合、その2つの厩舎を指していう。 |
おやこどんぶり
【親子どんぶり】 |
同じレースに同じ馬主、もしくは同じ厩舎の馬が2頭以上出走していて、レースの結果それらの馬で1、2着を独占した場合○○(馬主、厩舎の名前)の親子どんぶりという。 |
おりあい【折り合い】 |
騎手と馬の呼吸が合っているかどうか(調和状態)をいう。
人馬の呼吸がうまく合致して馬が騎手の意図通りに走っている時に「ピタリと折り合う」、「折り合いがついた」という。「鞍上人なく鞍下馬なし」といった状態。またこれに対して呼吸が合わず、ちぐはぐな状態は「折り合いが、つかない」、「かかる」、「ひっかかる」などという。 |
おろす |
初めての競走に出すことをいう。
中央競馬(JRA)から地方競馬へ移籍したときにも使われる。例えば「あれは地方におろした」という。この反対に競馬をやめて牧場に行くことを上げるという。「あの馬は繁殖に上げた」というように使う。 |
【か】 |
かいぐい【飼い食い】 |
食欲のこと。
「飼い食いが良い」とか「悪い」というように使われる。飼い食いが良過ぎると太めになり易い。反対に食欲がない時は人間でもそうだが、どこか具合が悪いからd厩舎関係者はその原因を早く知ることが大切である。発情期の牝馬は大抵、飼い食いが細る。よく食べ、びっしり調教を積まれている。馬は好調といえる。 |
かいこく【戒告】 |
レースやその前後の過程で、公正かつ安全な競馬に対する注意義務を怠った騎手また調教師に課せられる制裁のひとつ。過怠金を徴収するには至らないが、口頭で厳重に注意されるもの。制裁の中では最も軽い。 |
かいさいしつむいいん
【開催執務委員】 |
競馬を開催するため必要な業務を行なうため、規則に基づいて主催者の長から任命された委員のこと。出走馬の番組を作成する番組編成委員、馬場に入場するまで馬の状態など監視する馬場管理委員、スタートを行う発走委員、着順を判定する審判委員、競走中の違反行為を監視する公正委員などがあります。 |
かいば【飼葉】 |
競走馬の食料のことで、殻類(日本では主にエン麦)、殻類副作物(ぬか類)、マメ類、油粕類、草類、分類され、これらの原料を組み合わせて配合飼料として用いる。 |
かえしうま【返し馬】 |
下見所(パドック)から本馬場に入場してきた馬が発走時刻まで馬場のあちこちに散ってする足ならしのこと。いわば馬のウォーミングアップ。 |
かくあげ【格上げ】 |
レースの格付けいくつかに分かれており獲得した本賞金の額により上のクラスへと昇級していく。ある馬がレースに出走して勝ち、上のクラスに昇級した場合、これを格上げという。格上げとなった初戦はこれまでより強い相手とあたることになるので、苦戦する場合が多い。 |
かくてい【確定】 |
勝馬及び着順がけっていされること。着順掲示盤の到達順位が点滅から点灯にかわり、「確」の文字が点灯される。競馬はゴールして掲示盤に着順が出たらそれで決定というわけではない。入着馬の騎手は検量室で後検量を受け、規定以上の増・減量がなかったかの検査を受ける。さらに各監視塔から送られてくる映像見て公正にレースはたか、進路妨害その他の事故がなかったことは認められた後、はじめて着順確定の運びになる。大体終了後5分ぐらいで着順掲示盤に確定の文字が点灯する審議中には審の文字が点滅する。馬券はそのレースが確定するまで必ず持っているべきである。 |
かげ【鹿毛】 |
被毛はおおむね帯赤褐色または帯黄褐色で、長毛および肢下部は濃淡にかかわらず黒色であるもの。 |
かしふく【貸服】 |
その馬の馬主が登録した服色(騎手の勝負服の色柄)を調教師の不注意その他の事情によりレース当日に準備できなっかた場合、主催者が一時的に貸す勝負服のこと。色は帽色(連番)と同じ色が基調である。 |
かすげ【粕毛】 |
原毛色は、栗毛、鹿毛または青毛であるが頭部、長毛及び肢下部を除く部位原毛と白毛が混在するもので、その被毛は年令の進度にかかわらず白色の度合いが変らないもの。芦毛との違いは、白毛の生じる部分が限定されること。年令に関係なく当歳時から色合いの変わらないことである。原毛色の違いにより栗粕毛、鹿原毛、青粕毛等という。 |
かたくち【硬口】 |
騎手の技術にもよるが、人馬に意志の伝達は主に銜(くつわ)によって行われるが、口唇の感覚が鈍く、扶助が十分に伝わらず、騎手の意に反し頭をあげひっかかったりするものを硬口という。 |
かちうま【勝ち馬】 |
基本的には1着馬のこと。
但し、勝馬投票券の立場からの勝ち馬とは複勝式を含めてその対象となるすべての馬のことを指す。つまり出走馬が7頭以下の時は2着馬まで、8頭以上の時は3着馬までが勝ち馬。 |
かちうまとうひょうけん
【勝馬投票券】 |
「馬券」というのは俗称であり、「勝馬投票券」が正式名称である。明治時代には「馬券」という語が公用語であり、一般は「あな札」、「賭け札」ともいわれていた。「勝馬投票券」というのは法律用語であるが、これは大正12年の競馬法制定のさいに用いられ、そのまま現在に至っている。現在名古屋競馬では6種類に分けられ、単勝式、複勝式、枠番連勝複式、馬番連勝複式、枠番連勝単式、馬番連勝単式がある。 |
ガレる |
疲労がつもって体重が減り、毛づやはさえず体調が低下している状態のこと。また何かの理由で飼葉を食わなくなり、体が細くなった時に「体がガレている」といったように使う。 |
かわらげ【河原毛】 |
馬の毛色の種類で被毛は淡い黄褐色から艶のない亜麻色まであって、長毛と四肢の下部は黒色のもの。 |
かわりみ【変わり身】 |
休養明けを一度叩かれ馬が次のレースで好走した場合「変わり身があった」という。一度使われたことでレース感を取り戻し、それが2度目で実を結ぶ実例は非常に多い。それだけに休養明け2戦目は」変わり身期待」という意味で実力以上の人気になることがある。しかし休養の長さ、休養中の調整度、または馬のタイプによって、必ずし変わり身があるとは限らず、過大評価は禁物である。 |
かんい【管囲】 |
体高、胸囲とともに、馬の大きさを測る基準の1つで前脚の膝と球節の中間の周囲をいう。平均18〜20cmが普通で、馬体を四肢によってさせる荷の出細いより太い方が丈夫といえる。最近は競走馬が大型化しているので20cmを超えるのも稀ではなくなっている。通常、側尺の際は左前脚を測る。 |
カンカン泣き |
馬が重い負担重量に苦しむこと。
負担重量に敏感で、それに苦にする馬を「○○はカンカン泣きする」というように使う。 |
カンカン場 |
カンカンというのは負担重量のことを指す。
その場所、つまり負担重量を計る検量室のこと。レースに出場する騎手はここで、鞍、鉛などを持ち、定められた重量かどうかをはかりに乗って計量する。なお、その由来は「貫を看る」、つまり「看貫」からきている。 |
カンパイ |
発走委員が真正な発走ではないと認めた場合に発走をやり直すこと。ゲートから200m位の地点に白旗を持った係員がいて、発走委員の合図を受け白旗を振り騎手に発走のやり直しを知らせる。カンバイともいう。語源は英語のカムバック(戻れ)といわれている。 |
かんぽ【完歩】 |
→一完歩 |
かんよきんし
【関与禁止】 |
競馬施行規程代120条に規程されている馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者、厩務員に対する処罰の一種。この処分を受けると一切競馬に関係することができなくなる。競走馬の血統を証明する書類を偽造・変造したり、不正に行使した者、等の12項目がその対象となっている。 |
【き】 |
ききあし
【利き足・肢・脚】 |
人間でも、例えば左足が利き足なら左足を先に出して歩くように、馬も利き脚によって左右どちらかを先行させる体勢で走る。左脚が先の場合は左手前、右脚が先の場合を右手前と呼んでいる。コーナーのところでは得手、不得手に関わらず、右回りなら右手前、左回りなら左手前で走らなければならない。もしもそれを逆の手順で回ろうとすると、先行する脚が外側になってしまうので、外へ外へと進んでしまう。 |
きざ【騎坐】 |
騎手が馬上でしっかり安定するために締め付ける自分の膝の部分のこと。鐙ばかりに頼らず騎坐だけで乗れるぐらいが好ましい。 |
きざへん【騎坐変】 |
落馬の原因のひとつ。馬がつまずいた拍子に鞍がずれたりして騎手がつんのめってしまうこと。 |
きしゅ【騎手】 |
乗り役ともいう。戦前は調教師の門を叩いて修業し、騎手となっていったが、戦後は調教師のもとで修業した者 |
きじょうそくほ【騎乗速歩】 |
右前脚が出ると同時に左後脚が出る歩様で行なわれる競馬で、4本脚のうちどれかが地面についてないと失格となる。陸上競技でいえば競歩にあたる。繁駕速歩といなり、人が馬の上に乗って行なわれる。戦前の日本でもこの騎乗速歩レースがあった。1830年以降イギリスではほとんど見られなくなり、アメリカでも少なくなったがフランスとベルギーでは現在でも人気を得ている。 |
きじょうていし【騎乗停止】 |
競走中に、進路妨害のようなラフプレーがあった時など騎手に対して行う処分の一種。競馬施行規程第125条、第125条の2、第126条及び第127条に規定されている。この処分を受けると騎乗停止期間中はレースに騎乗することができなくなる。進路妨害をはじめ、様々な事項がその対象として定められている。 |
きせきのけつりょう
【奇跡の血量】 |
3代目と4代目に同一の祖先を持つと血量がその祖先の18.75%となるがこうした馬が過去の名馬に不思議と多く、奇跡の血量とよばれている。最もそうした馬が全て走るわけではなく、走る馬に多く見られるということ。 |
きそひんば【基礎牝馬】 |
同じ牝系に属する馬のグループ(ファミリー)から多くの優れた馬が輩出されている場合、そのファミリーの原点となった牝馬を基礎牝馬という。 |
きゃくしつ【脚質】 |
逃げ、先行、差し、追い込みなど、その馬が得意とする走り方 |
キャンター |
かけあし(駈足)のこと。速度の遅い方からウォーク(なみあし:常肢)、トロット(はやあし:速歩)、ギャロップ(襲歩)といいます。競馬はギャロップで行います。 |
きゅうしゃ【厩舎】 |
馬を入れる建物のことである。伝染病馬を入れる隔離厩舎、入厩馬検疫のための検疫厩舎もある。 |
きゅうせつ【球節】 |
ひずめの上の方にある人間のくるぶしのようにふくらんだ所。人間と馬の骨格から比較すると、中指先から三つ目の間接に当たるところ。 |
きゅうむいん【厩務員】 |
調教師の雇用されている馬の取扱いをする人。調教師の指示により直接飼養管理に当たる役目である。 |
きょうい【胸囲】 |
厳密には肩胛骨の真後の胸の周囲を計る。帯径の部分。 |
きょうだいうま
【兄弟馬】 |
馬の世界では人間社会と違って異父兄弟というのはない。母馬だけが基準で父は同じでも兄弟とはいわない。種牡馬は1年間に数十頭も種つけすることがあるので、父の同じものを兄弟といえば大変な数になってしまう。同じ母から生まれたもので父が同じなら実兄弟とか全兄弟、父が違っていれば異父兄弟(姉妹)とか半兄弟と呼んでいる。 |
きょうどううまぬし
【共同馬主】 |
何人かで競走馬を所有すること。
その中に馬主登録のある者がいないと、俗にいう「名義貸し」となり違法となる。 |
きょり【距離】 |
現在、地方競馬の平地競走では800m以上、ばんえい競走では200mでレースが行われています。名古屋競馬場での一番の長距離レースは冬に行われる名古屋グランプリ競走の2500mです。 |
きりくさ【切草】 |
乾燥牧草を3cm位の長さに切ったもの。
競走馬では必ず飼料に混ぜて与える。切草は栄養をとらせる意味もあるが、また咀嚼を良くし胃を刺激して消化液の分泌を促し、なお飼料の体積を大きくして満足感を与える。 |
きんしやくぶつ
【禁止薬物】 |
競馬施行規定第79条に規定された禁止薬物。
馬の競走能力を一時的に高め、または減ずる薬品・薬剤を指しこれを投与され、その影響下にある馬は、出馬投票できない。公正確保のためレースの後に、1着から3着までの馬と裁決委員が指定した馬については禁止薬物の検査を受けなければならない。この理化学検査は第3機関が担当している。 |
きんしんこうはい
【近親交配】 |
→インブリード |
きんりょう【斤量】 |
昔の負担重量の呼び方。
現在はキロ制が採用されているが初期の競馬は80斤、90斤といった斤(0.6キロ)が単位だったので、これが現在でも負担重量の言葉としての残っている。 |
【く】 |
グイッポ |
馬の有害な癖の1つであるさく癖の俗称である。
上歯で馬栓棒や壁板などにあて、それを支点にし、顎に力を入れ空気や唾液を呑み込む癖をいう。退屈したり、また他馬のやるのを見てまねのが原因であり、一般に胃腸を害して栄養不良になったり、空気を呑み込むため風気疝痛を起こしやすい。軽度のうちは矯正にできるが習慣性になった場合、矯正の効果のないときには手術する。 |
くさけいば【草競馬】 |
戦前地方の農村などで小規模に行われていた祭典競馬のこと。現在都道府県または指定市町村で行われている競馬は地方競馬或いは公営競馬といい、非公認の競馬は行うことが出来ない。 |
くせ馬 |
導常の動きをしないものを指してくせ馬という。
スタートの時ゲート内でこう着して発馬しなかったり、レース中外か内に逸走したり、追うと反抗したり、他馬に並ばれると行く気をなくしてしまったりするように騎手の意志にさからう動きをいう。 |
口洗い |
下見所で乗馬の号令がかかり騎手が乗馬する前にスポイトや布などで馬の口の中を水で洗って馬をさっぱりとさせることをいう。 |
くちかご【口籠】 |
厩舎用具の1つで馬の口につける籠のこと。
昔は竹製であったが、今は金網製。寝藁(ねわら)を食べたりする採食の異常のものに使う。食いのいいものが定量以上に飼いばをを食うので制限するために馬の口にはめ込むカゴまた、虫下しをする前に食料を食べさせないようにするためにも使われたが、現在では薬が良くなって食料制限をしなくてもいいのでこの方法は現在少なくなった。 |
口とり |
一般には厩務員が自分の馬の口をとって発馬機内に誘導したり、枠内で発走委員の「退去」の指示があるまでつきそってバタバタする馬を押えていることをいう。また勝った馬が馬場内に出て記念写真を撮ることをさす場合もある。 |
口むき |
一口でいえばはみ受けの状態のこと。
はみは手綱を通して騎手の意志を馬に伝える一方、馬の意志を騎手が感知する接点である。これは手綱の微妙な操作によって行われる。口むきをよくするための調教は最も大切なこととされている。口がかたい(かたくち参照)などといわれるが、生来の馬の構造上の欠陥か調教不充分の証拠である。 |
くびさし【頚差し】 |
頚の状態のこと。
「あの馬は頚さしが良い」などという。前肢の運動は頚の方向と重要な関係があり、頚の着き方及び頚の型は能力に影響するといわれている。逸馬のように太く大きいのも不可。貧弱なのも不可。力強く自然の型をして適度に発達し45度程度の斜めについているのが良いとされている。 |
くら【鞍】 |
馬の背に置いて、人や荷物をのせる具。
大きく分けると馬場用と障害用に分けられる。馬場用の鞍はあおり革の前の線がまっすぐに騎手が膝で体を固定できないため、あまり楽なものではない。少し前の方にあおり革がせり出している鞍がより安定的である。障害用の鞍は、あおり革がなお一層前へ出ていて、膝の固定と騎手が体を前方へ傾斜させることができる。この極端なものが競走用の鞍である。またレースではこの鞍の重さも負担重量に含まれる。 |
くりげ【栗毛】 |
被毛はあ帯褐黄色で、長毛は被毛と同色かその色を帯びた白色である。 |
グレード制 |
各重賞競走役割と重要性を広く認識してもらい、重賞競走の位置づけを明確にするための格付けされるようになった。「各」を表わす記号として「GRADE」の頭文字だる「G」を使用して、GT、GU、GVの3グループに分類されている。GTは競走体系上最も重要な意義を持つ競走である。 |
くろかげ【黒鹿毛】 |
被毛は黒色の濃度が濃い帯赤褐色または帯黄褐色で、眼の周囲、口辺、腋間、けん、下腹及び股間などは褐色をしめし長毛及び肢下部は濃淡にかかわらず黒色であるもの。 |
【け】 |
けいしゅ【軽種】 |
馬の分類で軽種といわれるのはサラブレット、アラブ、アングロアラブなどの軽種で競走または乗用に適するもの。昭和49年6月の軽種馬の品種の改訂でサラブレット、アラブ、アングロアラブ、サラブレット系種、アラブ系種の5種となり、それまでの準サラという品種はなくなった。 |
けいは【鶏跛】 |
パドックでも稀に見受けられる異常歩様で鶏の歩く様に似ていることからこの名がある。後肢が地をはなれるとき痙攣状に急激に肢を上げる歩様が特徴である。通常、常歩(歩いている状態)でのみ現われる。歩行に慣れるに従って駈歩(キャンター)、襲歩(ギャロップ)では見られなくなる。レースに対する支障はない。 |
けいろ【毛色】 |
サラブレットの毛色は、栗毛、栃栗毛、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛青毛、芦毛、粕毛の8種類ある。 |
ゲート |
スターティングゲートのこと。
→発馬機 |
けっしょうしゃしん
【決勝写真】 |
フォトチャートともいわれる。
各馬がゴール板を通過する姿を先端から競走のスピードと同じ速度で写真機により撮影したもの着順判定の参考にする。 |
けっとう【血統】 |
競馬では優秀な血統の馬でなければ好成績をあげる確率は低い。もちろん血統だけでなく、馬体やその他諸種の条件が揃っていることも必要だが、血統は最も根本的なものといえる。 |
けっとうしょ【血統書】 |
サラブレッドの血統を記した本。
1783年にイギリスのジェームス・ウェザビィによって第一巻が発刊されこれにならってサラブレッドの生産を行っている国では血統書を出している。現在、日本ではサラブレッドだけでなく、アラブやアングロアラブ等の血統書も日本軽種馬協会から発刊されていて競走馬の血統は何代もさかのぼることが出来ます。各馬には、血統登録書が交付され、これがないと馬名登録が出来ない。 |
毛づや |
馬の栄養や健康状態が端的に現れるのが毛づやである。
つやつや光って見えるのは栄養十分、運動状態もよいし内臓の疾患もなく、健康状態であることを示している。不健康な馬は毛につやがなく、極端に健康状態が悪くなると、毛が立ってボサッとしている。ただ毛づやは馬の手入れの良し悪しによっても違うので、下見所で馬を見た場合、本当に毛づやが悪いのか、手入れが悪いのかを見極める必要がある。 |
けつりょう【血量】 |
ふつうアラブの血量のことをいう。
サラブレットは純血と呼ばれサラブレッドとアラブが交配して出来た仔はアラブ血量50%のアングロアラブ、これにまたサラブレッドを交配して出来た仔は血量25%のアングロアラブというように使われる。アラブ系競走に出走できる馬はアラブ血量25%以上でなければならない。 |
けはい【気配】 |
馬の動き、仕上がり具合や、気合が入っているかどうかなど、あらゆる面を総合して観察した雰囲気。 |
けばな【毛花】 |
めったに見られない毛先の現象で毛につやがなく、立ってボサッとしているように見える。冬毛のことや、また手入れの悪いものを指して言う。実際に毛花が咲くといわれるのは最高潮から下降線をたどる時に上皮の疲れが出始める、毛の先端がブラシをかけても直らないことで、疲労の前兆によるところがある。 |
けんえき【検疫】 |
|
けんりょう【検量】 |
出走馬ごとに定められた負担重量をチェックするために騎手が行なう検量のこと。背負わねばならない。この重量をチェックするために騎手が行なう検量のこと。、発走の70分前に出走する全騎手が行なう「前検量」と、レース終了後直後に7位までに入線した騎手及び裁決委員が特に指定した騎手について行われる「後検量」の2回があり正しい重量で乗ったか検査を行い、後検量で前検量との差が1キロを越えると過不足があった場合には失格となる。但し裁決委員が降雨その他やむ得ない事由で1キロを超えたものと認めた時は対象外となっている。 |
けんりょうしつ【検量室】 |
レースに出場する騎手が定められた負担重量であるか量るところ。
検量をするところが検量室で台秤が置いてある。 |
げんりょうきしゅ
【減量騎手】 |
新人騎手のことで、正式な名称は見習騎手だが、この呼び方もよく使われる。騎手免許をとったばかりの若い騎手は、ベテラン騎手に比べると技術も未熟で同一条件で競走した場合どうしても不利になる。そこでこういう騎手騎乗の機会を多く与え、育成を図るために見習騎手に減量制度がとられている。その内容は
1kg減 ☆ 免許取得後3年未満で80勝以下の騎手
2kg減・3kg減以外の女性騎手
2kg減 △ 免許取得後2年未満で50勝以下の騎手
3kg減 ▲ 免許取得後1年未満で25勝以下の騎手
但し、重賞(G、SP)競走、条件交流(チャレンジカップ)競走等は減量しない。 |
【こ】 |
こうじょりつ【控除率】 |
勝馬投票券はその売上額のうちの約25%を引いた残りの75%が払戻金として的中者に配分される。この差し引かれる約25%を控除率といい、競走の賞金をはじめ、競馬の運営費に充てられる。 |
こうせかくほ
【公正確保】 |
競馬では、レースの公正確保を最重要業務のひとつとし、競走馬の入厩から、レース終了後の理化学検査まで厳重なチェック体制をとっている。裁決業務をはじめ、
1.競走当日の装鞍所における馬体検査、装蹄検査
2.騎手の前検量、後検量
3.レース中のパトロール塔からの走路監視
4.禁止薬物使用の有無を調べる理化学j検査等
が主たるチェックとして挙げられる。 |
こうたいへき【後退癖】 |
馬をつなぐ時などに後退する癖である。 |
こうちゃく【膠着】 |
馬がものを見たり、異常に緊張したりして動かなくなってしまった状態をいう。馬場に出た後、騎手の指示にもかかわらず動かなくなったり、ゲートが開いても発馬しない馬などがある。 |
こうとつ【交突】 |
運歩のとき蹄が対側の蹄や肢の下部にぶつかること。
激しくぶつかると蹄冠(蹄の上部)や皮膚を傷つける。 |
こうふんざい【興奮剤】 |
馬の競走能力を一時的に高める薬のこと。
抑制する薬品・薬剤と合わせて42種類の薬物が、使用が禁止されている。レース10日前から薬品の投与は禁止されている。レース後、指定した3頭の馬は採尿され理化学検査を受ける。もしそこで興奮剤や鎮静剤などが検出されると賞金、賞品その他を返還し、関係者は処分をうける。競馬の先進国では興奮剤の取締りが厳重に行われている。 |
こうへい【抗癖】 |
人の意志に抵抗する癖。 |
こうへき【咬癖】 |
人や他の馬、自己の皮膚をかむ癖。
特に自己の身体をかむのをミックイという。 |
こうへき【肯癖】 |
静止あるいは運動中、頭をしきりに上下する癖。 |
こうりゅうきょうそう
【交流競走】 |
異なる競馬場の騎手や馬が交流し対戦する競走のこと。
騎手や馬には、それぞれ所属競馬場があり、同じレースで対戦することはないが、レースを面白くするため、またファンからの声もあり、各競馬場の馬や騎手で覇を競うことが盛んになった。地方競馬と中央競馬、全国の地方競馬どうし代表を集めてのレース、国際交流も進んでいる。 |
ゴーグル |
騎手がレースで着用する防砂・防風メガネのこと。
不良馬場のレースでは、これが役に立つが、土砂がついてしまうこともあり、数枚重ねて着け、途中にはずす騎手もいる。 |
ゴールばん【ゴール板】 |
決勝写真が完成される前、決勝点の内側に設置された板のことです。着順を判定し易くするため、白塗りされた高さ3m程の方形。または半円形の板でした。現在は、着順判定の際に馬が重なった場合、番号が確認しやすくするため、決勝線上の内ラチ(内柵)に設置してある鏡のことをいう。 |
ゴハロン【5F】 |
ゴールから逆算して約1,000mの地点をいう。
1F,3F,4Fという場合も同じである。略して「5ハ」などという。1Fは昔は1/8マイルといった。 |
こくえいけいば
【国営競馬】 |
日本競馬会で行われていた競馬は、制度が代って昭和23年から昭和29年まで農林省畜産局競馬部のもとで行われた。この間の競馬を国営競馬という。中央競馬のことを未だに国営競馬と呼んでいる人もいるが現在の中央競馬は国営とはいわない。 |
コズミ・コズむ |
軽い筋炎や筋肉痛の俗称である。
頚、肩、腰などに発症しまた全身的にな症状をしめすこともある。軽症の場合は指で圧すと痛がる程度であるが、重症の場合は跛行を呈する。下見所等でで「あの馬はこずんでいる」と言うことがあるがいうが、動きがスムーズではなく、歩行がぎこちない状態を言っているのである。通常はレース前のウォーミングアップでほぐれる。コズミの状態が悪化すると、血液性状の異常にまでいたることがある。歩行は更にぎこちなくなり、時には動けなくなることもある。これを通称「スクミ」と呼んでいる。 |
こつりょう【骨量】 |
馬はその脚を動かす原動力となる筋肉、内臓が丈夫でなくてはならないがそのためには、骨格がしっかりしていることが望ましい。骨が太く、大きいことを骨量駕富んでいるという。馬の骨は脚の方から成長して、3歳の秋頃には早い部分では完成している。若駒の時に脚の骨が太く、たくましく、関節が大きい馬は、成長して骨量の豊かな馬となることが多い。 |
こば【古馬】 |
一般には3歳馬に対する4歳以上の馬のこと。
また春シーズンまでは、4歳馬に対し5歳以上の馬のことをいう。 |
ごぼう抜き |
スパートして、あっという間に先行していた馬を抜き去ること。
一般に使われている言葉と同じである。 |
ころがし |
勝馬投票券の買い方の一種。
この買い方の特徴は、あるレースを的中させたら、その払戻金をそっくり次のレースにつぎこみ、さらに的中したら、次のレースに....というように雪だるまをころがすようにして増やしていく点である。したがって成功したら、大変な金額になるが、逆に1レースでも不的中だとすべてが無に帰ってしまう。 |
【さ】 |
さいきじょう【再騎乗】 |
落馬して競走を中断した騎手が馬とともに落馬した地点に引き返してから再び競走を続行すること。 |
さいけついいん
【裁決委員】 |
着順の確定、異議の裁決、出走馬または騎手に対する保安措置と制裁及び競馬の公正を害すべき行為の取締りに関する事務を行なう人のこと。ふつうは3人で構成されている。 |
さいしんさ【再審査】 |
調教が十分でない馬、または健康に支障があると認められる馬に対し、裁決委員が課す調教状況または馬体の審査のこと。 |
サイドレーン |
頭の高い馬を矯正する場合、調教の時に使う補助具。
単純な革ひもで、ハミ環と腹帯をつなぐようにして使う。ハミ環の左右から馬の両側に1本ずつ装着して、調馬索をあるいは乗馬で運動をする。但し、恨性の強い馬で頭を無理に上げようとする馬には中間にゴムを使ったり、布製のものを使って、伸縮性をもたせ、刺激のないようにする場合もある。 |
さがりうま【下り馬】 |
調子が下り坂の馬のこと。
昇り馬とちょうど逆の馬のこと。 |
ササバリ【笹針】 |
血液の循環が悪くなり、うっ血状態を起こすと全身コズミや跛行を呈することがある。このような時肩、腰等部分的にあるいは全身的に針を刺し、うっ血をとる。これを乱刺手術(ササバリ)という。乱刺手術に使用する特殊な針が笹の形に似ているところから笹針と呼ばれるのである。笹針を行なった馬は2ヶ月以上の休養が必要とされる。 |
ささる |
レースや調教中に突然内に斜行すること。
ムチを入れるとそうなる場合が多い。これに対して外に斜行するのは「ふくれる」という。両者とも気性の悪い馬やレースを覚えきらない若駒に多く見られる。騎手は馬の癖を承知して、このような時は扶助には特に注意しなければならない。思い切って一杯に追おうとすればささるのでこれを防ぐため余計な扶助を使わなければならないのでレースでは不利が伴う。矯正または予防の道具として「イタイタ」と称するハミを使うことがある。口角の外側に当るところに直径2cm余りの丸い盤に内側に短い針様のものを数多くつけたもので、ハミに取り付けささりそうな時は手綱の操作でチクチク刺激する。レースにも稀に使われる。その他種々のものがある。 |
さしあし【差し脚】 |
馬の脚質で「差す」といえば一般にはレース中、後の一団に位置し最後の直線走路やレースの後半で速い脚を使って馬をかわすこと。先行する馬が後方から差してきた馬に並ばれ、或いはかわされて負けたと感じた時再び相手馬をかわして先に立つことを「差し返した」という。 |
さしうま【差し馬】 |
第4コーナーから直線にかけて、中団以下から好位にあがり先行する馬群かわすレースぶりをする馬のこと。また予定していないものが急に出馬してきた馬をいうこともある。 |
ざせき【挫跖】 |
走行中に後脚の蹄の先端を前脚の蹄底にぶつけた時、或いは石などの硬いものを踏んだ時などに、蹄底におきる炎症(内出血)をいう。脚勢の悪い馬、蹄底の浅い馬、時として踏み込みの良い馬に発生しやすい。一般に前蹄に多く発症(約70%)し、蹄に熱をもち、重度の跛行を呈する。 |
さつしょぶん【殺処分】 |
競走馬が病気で倒れたり骨折して再起不能のときは殺処分することがある。レース中倒れた馬が出た場合よく幕を張ってスタンドから見えないようにすることがあるが、筋肉弛緩剤を注射して馬運車に収容するのであって馬場で殺処分することはほとんどない。殺処分は馬に苦痛を与えない薬物や方法で行われる。殺処分された馬のたてがみは競馬場の一隅にある馬頭観音に祭られ、競馬の開催に先立って毎回関係者が集まって馬頭観音祭が行われている。現在は安楽死ともいう。 |
さてつ【蹉跌】 |
文字どうりつまずくこと。
発走直後やコーナーなどでよくありますが、場合によって前走馬にのり上げてつまずくこともある。 |
さめ【魚目】 |
馬の眼の虹彩は普通は暗黒色であるが、中には色素がないような白茶けた眼をしたものがあり、それを魚目という。視力には障害はないが、険悪な顔つきに見せるので好まれない。 |
さめげ【佐目毛】 |
馬の毛色の種類で被毛、長毛は象牙色で、眼は青色、皮膚はピンク色である。北海道和種にいくつか見られる程度で、頭数は少ない。 |
サラ系 |
サラブレッド系種の略で、アラブ血量が25%未満の競走馬のこと。
競馬の体系がようやく整って来た明治中期になると、各競馬クラブは豪州産馬をを輸入するようになった。それと共に日露戦争を契機として豪州から軍馬が大量に輸入され、戦後それらの中から競走馬や繁殖馬になった馬も出てきた。これらは軍馬として輸入されたため血統は問題にされず、ただサラブレットに似ているというだけで証明の手がかりもなかった。また各クラブが輸入した豪州産馬の中にも血統書を紛失したものもあり、これ豪州産洋種馬(豪洋と呼ばれていた)及び血統不詳のこれに準ずる馬が昭和12年以降一括してサラ系といわれるようになった。サラ系は、サラブレッドと8代にわたって交配されると、それ以降はサラブレッドになる。 |
サラブレッド |
馬の品種のひとつで競馬の主流はサラブレッドである。
イギリスで長い間かかって競走馬として造り出されたもので、サラブレッドという意味は「純血」ということで、「完全に育て上げられた」ということを現している。サラブレッドである限りどの馬もその血統を三大父祖までさかのぼることが出来、全部イギリスの血統書につながっている。サラブレッドを省略する場合は「サラ」といい、「サラブ」とは言わない。アラブとの関係でよく間違える人がいるが、語源からも全く違うのである。 |
さんだいこかんしゅぼば
【三大根幹種牡馬】 |
→三大始祖 |
さんだいしそ【三大始祖】 |
現代の世界のサラブレットの父系の血統をたどっていくと、すべて3頭の馬にさかのぼることが出来る。この3頭とは、バイアリーターク(1680年生)、ゴドルフィンアラビアン(またはゴドルフィンバルブともいう、推定1724年生)、ダーレーアラビアン(1700年生)という馬でこれをサラブレット三大始祖(三大父祖)という。 |
さんぶさんりん
【三分三厘】 |
ゴールまで660m、或いは600m地点とか、ゴールまでの距離が全距離の約3分の1の地点とか、様々な説があるが、いずれにせよ、3〜4コーナーの中間付近の勝負どころのことである。追い込み得意の馬が追い出す勝負所である。「三分三厘まで我慢して、そこから一気に追い上げろ」などと使う。 |
【し】 |
しかける【仕掛ける】 |
レース中、いよいよ勝負どころと判断した騎手が馬に気合を入れてスパートすること。「3コーナーを廻って仕掛けた」、「仕掛けが早かった」などという。また調教では、馬なりで回ってきてゴール前で軽く気合をつけることを仕掛けるという。 |
しかまき、しまき【肢巻】 |
→ バンテージ |
したのり【下乗り】 |
騎手候補者(見習騎手)のことで、免許はとっていても経験が浅く、技術未熟の騎手を呼ぶ場合に使っている。平素、騎手候補者、見習騎手は帽色によって分かれている。 |
したみじょ【下見所】 |
→ パドック |
しっかく【失格】 |
競馬施行規程によって規則に反した時、すなわち、失格、薬品使用、正当な理由がないのに全能力を出さなかった時、負担重量の過不足、進路妨害、走路外に逸走した時または落馬した時、その地点に引返さないでレースをした時、タイムオーバー、後検量を受けなかった時、不正な協定の実行に供された時などとなっている。馬主、調教師、騎手は失格の裁定に対してそれぞれ異議を申し立てることが出来る。 |
しゃがんかく【遮眼革】 |
競走中他馬に気を使ったり、物見をし気を抜く癖を持った馬に対して道中気を散らさず、全能力を競走に振り向けるため、前の方しか見えないように作られた革製の装具である。遮眼革のも覆面につけられたもの、単独のもの、遮眼角度の違うものなど種類はいろいろある。 |
しゃこう【斜行】 |
競走中、馬が斜めに走ってしまうこと。
騎手が注意義務を怠ったものと認められ、軽度のものは戒告、非常に重大なものは騎乗停止になるなど、その度合に応じてなんらかの制裁の対象となるのが普通。 |
しゃたいほ【斜対歩】 |
普通、競走馬の速歩は、斜対歩といって左前―右後、右前―左後と対角線に結ばれた2本の肢がそれぞれ1組ずつ地面に着いたり、離れたりする歩法で歩く。 |
シャドーロール |
競走馬の中には、競走中に自分の脚足の動き、物の影に驚いたりすることがある。シャドーロールは羊の毛で作られた太いモールの装具で、馬の鼻の上に着け、下が見えないようにするものをいう。 |
じゆうこうばいば
【自由購買馬】 |
馬主が自由に自分で買ってきた馬のこと。
抽せん馬に対する言葉。戦前は自由購買のサラブレットを呼馬といった。 |
15−15 |
1ハロン(200m)を15秒平均の速度で走ること。
14−14,13−13も同じで主に調教で使われる。12秒台になると実戦と同じスピードといえる。 |
じゅうしょうきょうそう
【重賞競走】 |
特別競走の中でも特に賞金が高額で、また生産に際して重要な意味を持つレース。 |
しゅうとくしょうきん
【収得賞金】 |
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しゅうへき【習癖】 |
馬の静止または、運動時の忌むべき癖で色々ある。
1.さく癖
2.熊癖(ゆうへき)
3.咬癖(こうへき)
4.蹴癖(しゅうへき)
5.抗癖(こうへき)
6.肯癖(こうへき)
7.後退癖(こうたいへき)
などである。調教または、飼養管理で矯正させ騎手はその癖をよく知って騎乗する。 |
しゅうへき【蹴癖】 |
人や他の馬を蹴る癖である。
蹴癖馬は人馬に危険を及ぼすため、誰にでも解るように尾に赤い布を常時つける習慣がある。 |
重量オーバー |
競走馬は、性別・年令・クラスによって一定の負担重量を背負ってレースをするが、決められた重量より重すぎてもいけないし、少なすぎてもいけない。しかし実際には騎手が減量に努力しても乗れないこともあるので2キロまでの増量は認められている。この場合が重量超過で、下見所の掲示板黄色で実際の重量が掲示される。2キロを超える場合は騎手変更になる。しかし、ほとんどの騎手は負担重量にぴったり体重を調整しているので、オーバーは稀である。 |
しゅっそうていし
【出走停止】 |
馬の処分のこと。
競走の公正を確保するため、馬が次の各号に当る時は期間を定めて、その馬の出走を停止する。
1.競走において他の馬に危害を及ぼすおそれがあるとき。
2.調教が十分でないとき。
3.健康に支障があるとき。
4.一時的に能力をミめ又は減少したと思われる薬品、薬剤を
使用したとき。
5.競走に関し不正な協定の実行その他不正な目的に供せら
れるおそれのあると |
しゅっそうとりけし
【出走取消】 |
馬券の発売開始前に、出走を予定していた馬が急な疾病などで、出走をできなくなったこと。 |
しゅつばとうひょう
【出馬投票】 |
出走するための最後の申し込みのこと。
これによって出走馬が決まる。ふつう競走前日の10時に締切られるが、投票券を前日発売する レースなどについては二日前の10時に締切られる。一度出走してから4日を経過しなければ、いずれの競走にも再び出走投票することはできない。 |
しゅぼば【種牡馬】 |
父馬のことで、より速く、より強い馬を作り出すために競走成績のよい馬、血統のよい馬のみが選ばれる。 |
しゅもく【珠目】 |
額にある旋毛のこと。
眼の上線と下線の間にあるものを珠目正、それより上なら珠目上、下なら珠目下という。 |
準サラ |
アラブ血量25%以下のものはアラブとしての資格がなく、準サラといってサラブレットなみになる。その計算例として、まずサラとアラブを交配すると、アラブ血量50%のアングロアラブということになる。さらにこれにサラを交配すると25%のアングロアラブ、またこれにサラを交配すると12.5%となり、25%以下なので準サラとなり、もはやアラブ系競走には出走できない。しかし昭和49年の改正により準サラはサラ系となり、準サラという品種は廃止された。この改正により、サラ系(含む準サラ)に連続8代サラブレッドを交配して生まれたものはサラブレッドとする、ということになった。 |
じゅんち【馴致】 |
馬をいろいろなものに慣れさせることをいう。
馬は臆病な動物なので、馴致は慎重かつ根気よく行われる。特に重要なのは発馬機に対する馴致で、なかなかゲート内に入らないと、レースでは競走除外になります。 |
じょうがい
かちうまとうひょうけん
はつばいじょ
【場外勝馬投票券発売所】 |
競馬場では、ファンサービスとして、忙しくて競馬場にこれない人や、競馬場から遠いところにすんでみえる人のために、場外勝馬投票券発売所(場外)を設置しております。名古屋競馬場では、中京競馬場内の西入場門と弥富トレーニングセンター内のサンアール弥富、三重県磯部町にあるサンアール磯辺及び笠松競馬場にて場外発売しております。 |
しょうきゅうせん【昇級戦】 |
前走を勝ち上がってクラスがひとつあがった初戦のこと。
「昇級戦にしては好走した」などいう。「格上げ初戦」ともいう。 |
しょうきん【賞金】 |
レースにて勝利馬と入着馬(1〜5着、但し1部4着までの競馬場もある)に主催者から支払われるお金。出走馬一覧表に表示されている。賞金の比率は競馬場によって異なるが、一般には100・40・20・12・8となっている。 |
しょうぶてつ【勝負鉄】 |
競走用蹄鉄のこと。レースにだけ使われる蹄鉄のこと。
ほとんどがアルミニウム製蹄鉄です。 |
しょうぶふく【勝負服】 |
騎手がレースに出場するときに着る服。 |
ジョッキールーム |
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しろげ【白毛】 |
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しろはた【白旗】 |
スタートの時、ゲートから200mくらいの地点に立っている人がもっている旗。発走委員が真正な発走でないと認めた場合に振る赤旗を受けて、この白旗を大きく左右に振る。これをカンパイ(スタートやり直し)といい、各騎手はこの合図を見て馬を止める。 |
しんぎ【審議】 |
裁決委員は競走中の出来事(進路妨害やその他の不正行為や競馬施行規程に違反した行為)により着順変更(降着)の可能性あると認めた場合、また落馬、蹉跌、競走中止等で他馬との因果関係を明確に判断することが困難である場合に「審議」を宣告する。その場合、馬場内にある着順掲示盤には審議の文字が点灯する。そして走路監視VTRを参考にし、関係者から事情を聴取したうえで、そのレースについて着順を変更するか否かを判断する。異常がなければそのまま「確定」の決定を下し、不正行為があった場合は着順変更(降着)の裁決を下す。勝馬投票券は確定出るまで破いたり捨てたりしないことである。 |
しんじょうきん【進上金】 |
賞金を得た馬主が、その中からその都度関係者に支払う金のこと。
これは勝利を分かちあうという意味からイギリスにならったもの。調教師には獲得賞金の10%、騎手・厩務員には5%ずつ支払うのが普通。 |
しんば【新馬】 |
初めてレースに出場する馬のこと。 |
しんばせん【新馬戦】 |
デビュー戦のこと。 |
しんぱんいいん
【審判委員】 |
到達順位の判定、着順の確定、ルール違反者の失格宣言を行う委員。着順の判定の、ハナの差などという微差の判定は写真を参考にして慎重に行われる。 |
しんぼうさいどう
【心房細動】 |
心臓の刺激伝導系に異常を来し、一時的に規則正しいリズムを失う心臓発作の一種である。健康な馬であっても突如として発症するため、発症を予測することは難しい。レース中に発症すると影響は大きく、急激にスピードは低下する。ほとんどの例は、一時的なものであり、特に治療を行なわなくても治癒する。 |
【す】 |
すえあし【末脚】 |
ゴール前での馬の伸び脚のこと。
一般的にゴール前で鋭く伸びる馬を「末脚の切れる馬」その逆にゴール前での粘りに欠ける馬を「末脚が甘い馬」などという表現を用いる。 |
スターター |
競走のスタートを行う発走委員のこと。
スターターは発走合図をするだけでなく、馬場に入ってからの馬はスターターの指揮下にに入り、厩務員が口をとったり、騎手が何らかの理由でやむを得ず下馬するときもスターターの許可を得なければならない。またスターターは馬場に出て来た馬が事故(疾病その他)を起こした時は発走除外にすることが出来るし、また馬に癖があって他の馬に危険や不利益を与えると判断した時は外枠発走を命ずることも出来る。スタートのやり直しは、スターターが真正な発走をしたと判断した場合は、例え人気馬が立遅れてもゲート内で馬が膠着していても行わない。 |
スターティングゲート |
競走馬のスタートを一斉に行うために使用される発馬機のこと。
日本での最初のゲートは、昭和28年に大井競馬場で使用された。それまでは、スタートラインに馬を整列させて、テープをバネではねあげるバリヤー方式、赤旗を降りおろして合図する方式ををとっていた。スターティングゲートは、1810年にイギリスで使用されたのが初めである。 |
スタミナ・インデックス |
種牡馬の産駒の平均勝ち距離のことで短距離戦主体の3歳レースを除いて計算される。その結果その種牡馬の産駒の距離に対する適応性を」判別することができる。しかし産駒に資質を伝えるということでは、母馬のも50%の要素があり、スタミナ・インデックスがすべての産駒に順応するとはいえない。 |
ステイヤー |
スタミナ豊富で長距離レースの得意な馬のこと。
普通2,400m以上の距離に強い馬を呼ぶ。競馬は何メートル以上が長距離というはっきりした区分はないが、一応1,600m以下が短距離、2,000mぐらいまでが中距離、それ以上が長距離といわれている。「1マイルを走る馬はよく2マイルもこなす」といわれているが馬の成長によって、短距離しか走らなかった馬が長距離もこなすようになることもある。 |
ステークス |
本来のステークスは馬主どうしが賞金を拠出して、その賞金を取り合うレースのこと。なお地方競馬では特別でもステ−クス制は許されてない。 |
スパーピン |
飛節内腫の俗称であり、飛節の前内側に骨瘤が発生する関節炎である。関節を構成する骨が完全に化骨してない若馬に無理な調教をさせると発症しやすい。古馬でも飛節の曲がった馬や歩行時に飛節を捻転する馬に発症することがある。 |
ズブい |
エンジンのかかりの遅い馬で、追っつけどうしでないと追走に苦労するような馬のこと。騎手が追ってもあまり反応せず、かといって脚をなくしたのでもなく、追わないと能力を発揮しない馬。ペースの速い短距離戦には不向きである。また古馬になるにつれてズブさがでてくる馬も多い。あの馬は「ズブイ馬だ」などという。 |
スプリンター |
スピードを身上とし、短距離レースの得意な馬のこと。
ふつう1,600m未満の距離に強い馬を呼ぶ。 |
【せ】 |
せいさんぼくじょう
【生産牧場】 |
サラブレッドを生産、育成して、せり市場か、個人の購買に応じて売却することを目的にしている牧場。繁殖用の牝馬を数頭または多数所有して、種牡馬を交配、生まれた仔馬を2歳の秋頃まで育てるのは普通だが、オーナーブリーダーといって個人で牧場を持ち、生産した馬を自分で所有してレースに出走させる場合もある。 |
せったる |
凹背のこと。
背の線が弛んでいるもの。軽度のものは、能力に影響はない。競走馬に稀にある。 |
せめうま【攻め馬】 |
馬の調教のこと。
競走馬は攻め馬によってコンディションを仕上げ、レースに臨む。この攻め馬の状態如何は、勝馬検討の重大なポイントになる。攻め馬は毎日行なわれ、最後の仕上げを追いきりという。 |
せんこう【先行】 |
古代の競べ馬の時代、先行したままの勝ちを儲勝。 |
せんつう【疝痛】 |
馬の腹痛をともなう病気の総称していう。
便秘疝、風気疝、変位疝、けいれん疝などいろいろあるが、重くなると命とりになる。馬にとって恐ろしい病気である。
1.馬は解剖学的に胃の容積が小さく、胃の噴門の構造上嘔
吐することができない。
2.腸管が長いので固定されにくく、腸の位置がかわりやすい
3.腸管の太い部分と狭い部分があるため、内容物がたまり易い。
など疝痛を起こしやすい構造をしている。腸管等に原因があるほか、飼料管理ミスや運動不足でも発症する。特に変位疝(腸捻転など)は致命的である。 |
せん馬 |
精巣をとった馬・去勢された馬のこと。
競走能力はあるのだが非常に気が悪く、反抗的で成績の上がらない牡馬は、去勢すると気性も従順になって成績も上がることがある。収得賞金世界一のジョン・ヘンリー(米)もせん馬である。 |
ぜんめいしょう【喘鳴症】 |
ノドナリともいわれる。
喉頭部を支配する神経が麻痺し、喉頭口が狭くなって、呼吸のたびに「ヒュウ、ヒュウ」、「ゼイゼイ」と音を発する病気である。馬は全力疾走の時、多量の空気を必要とするが、喘鳴症になると充分な呼吸ができず、競走能力に影響をきたす。治療法としては外野手術が行なわれるが、完全に治癒するのは50%程度である。 |
せんもう【旋毛】 |
馬のつむじのこと。
馬の被毛は直立して生えないで傾斜して生えるために、体表にいわゆる毛流ができて、その起始部や終止部がうず巻き状に巻き込んで、左回りまたは右回りに流れをつくるか、また左と右、上と下など反対方向からきた毛流がぶつかり合って毛が立ってくるために生ずるものが旋毛である。できる場所によって呼び名が違う。わが国では馬体各部の旋毛を個体鑑別に利用している。 |
【そ】 |
そうあんじょ【装鞍所】 |
競馬の公正をを確保するため出走馬の馬体検査、替え玉を防止するため個体鑑別蹄鉄の検査、馬の健康状態をチェックする所。また、ここで馬体重の測定も行なわれ、前走と比べて著しい変化があった場合、その原因が調べられる。通常のレースでは、出走馬は発走の70分前までにはここに入り、各種の検査が終わると約1時間それぞれ指定された馬房につながれて禁止薬物を使用しないよう監視される。ここでは薬物だけでなく水や飼料も一切与えることは出来ない。そして30分前になると鞍をつけて、下見所へひき出されるのである。 |
そうながし【総流し】 |
連勝式勝馬投票券の買い方の一種で1レースに1頭の軸とする馬を選び、その馬からすべての枠及び馬番に流すやり方。 |
そうま【相馬】 |
馬格(馬の体型、外観)をみることを昔から相馬と呼んでいる
これは長い経験が必要とされているだけに、簡単に説明できないが、常識的には全体として均整がとれ、骨量に富み、比較幅のある、しかも品がよく皮膚の薄い感じのものが良馬といわれている。 |
そえ |
管骨瘤の俗称。
急激な調教や過度の調教、装蹄が悪い場合また馬が脚と脚をぶつけたりした場合などによく起こる骨瘤で前肢の管骨内側三分の一のところに出来やすく外側や後肢には割合に少ない。骨瘤の大きいのは鶏卵大のものもある。小さいのは被毛が単に盛り上がっている程度のものもある。原因が装蹄によるものは癒りにくい。その他の場合は著しい障害はない。治療法は装蹄に注意すること、また焼烙法がある。 |
そくたいほ【側対歩】 |
左前―左後、右前―右後と、同じ側の前後の脚が、それぞれ1組ずつ地面に着いたり、離れたりする方法。昔行なわれた繁駕速歩競走では、この歩法で歩かなければならなかった。
⇔ 斜対歩 |
ソコソコ |
五分以上の勝負になりそうなとき使ううまや言葉。
厩舎のコメントなどで、その馬が勝つまではいかなくてとも、見せ場をつくるぐらいに走れそうな時「ソコソコの勝負はできる」などと使う。また、「アラアラの勝負」も同じ意味である。 |
そとわくはっそう
【外枠発走】 |
ゲート入りが悪かったり、ゲート内で暴れる癖があって他場に影響を及ぼすと認められた馬は出走馬の1番外側にまわして発走させること。 |
ソラを使う |
競走馬の悪癖のひとつで、レースや調教時にふとしたことから馬の気が散り、走ることに集中力を欠くこと。トップにたったとたんそれ以上走らなくなったりする馬もいる。 |
【た】 |
たいこう【体高】 |
馬の背の高さのこと。
測定する際は、キ甲と呼ばれる馬の頂点と、地表との垂直距離を測る。 |
たいこうば【対抗馬】 |
一番人気の馬の相手と見られる馬のこと。一般には二番人気の馬のこと。連対馬というような時には連勝にからむ馬ということ。 |
タイムオーバー |
レースごとに、それぞれタイムの制限が定められており、この時間を超えた場合には次のレースには出走できないような処置をする。 |
ダク |
馬の速歩のこと。以前あったけい駕速歩馬のことをダク馬などといった。(キャンターの項目参照) 速歩の音がダクダク、と聞こえることからつけられた擬音語。 |
たたく【叩く】 |
2つ意味があり、ひとつはレース中気合を入れるために馬にムチを入れること。もうひとつは休み明けにレースに使う時に使うが、この場合、仕上がり途上の時に用いることが多い。「休み明けを一度叩く」、「あの馬は一たたきして馬体がすっきりした」といったように使われる。 |
たづな【手綱】 |
騎手の意志を伝える重要な役割をもつ綱のこと。
騎手のこぶしと馬の口にあるハミとを連結していて、これで馬を操作する。滑らないように布やゴムに覆われているものもある。 |
たてがみ |
馬のくびすじに生えている長い毛のこと。
競馬では手綱の動きの邪魔にならないよう、ほとんどの馬が編んで走ります。牧場などでたてがみをなびかせている姿はとても美しいものです。 |
タテ目 |
連勝複式の勝馬投票券で1−2、1−3を買ったが、結果は1が消えて2−3となったような場合の2−3がタテ目で、よく「タテ目をくった」などという。 |
たねうま【種馬】 |
種牡馬(雄)のこと。
厳格には種牝馬(雌)も種馬といっておかしくないが、競馬社会では種馬といえば種牡馬だけで、種牝馬は繁殖牝馬、はだ馬といい区別している。 |
たねつけ【種付】 |
繁殖のために血統や成績のよい牡馬を種牡馬として繁殖牝馬に交配させること。 |
ためる |
レースの途中でペースを落としてスタミナを温存すること。
「脚をためる」などと使われる。 |
たんしょうしき【単勝式】 |
一着馬を当てる勝馬投票券。 |
たんそう【単走】 |
1頭で走ること。最近では専ら調教用語にだけ使われている。 |
ダークホース |
本来は能力のよく判らない馬という意味から出ているが、あわよくば勝てば高配当間違いなしという馬、つまり穴場ということである。 |
ダートコース |
砂馬場のこと。「ダート」とは、ほこりっぽいという意味のこと。 |
ターフコース |
芝コースのこと。 |
【ち】 |
ちちないこくさんば
【父内国産馬】 |
サラブレット系の馬の父が内国産馬である馬のこと。 |
ちほうあがり【地方上り】 |
地方競馬から中央競馬(JRA)に転籍してきた馬のこと。 |
ちほうけいば【地方競馬】 |
地方競馬の歴史は戦前にさかのぼるが、よって立つ法律(競馬法=昭和23年制定)の公布以降、現在の開催形態が確立された。施工者は「都道府県及び指定市町村(特別区を含む)」であり、馬主と馬の登録及び騎手の免許は「地方競馬全国協会」が行なう。
現在の競馬開催場は次の場。(※ばんえい競馬も併設)
【北海道】 北見(ばんえい競馬のみ)
※岩見沢 ※帯広 ※旭川 札幌 函館
【東北】 盛岡 水沢
【関東】 宇都宮 高崎 浦和 船橋 大井 川崎
【北陸・東海】 金沢 笠松 名古屋 中京
【近畿】 園田 姫路
【中国・四国】 福山 高知
【九州】 佐賀 荒尾 |
ちほうけいばぜんこく
きょうかい
【地方競馬全国協会】 |
地方競馬の公正かつ円滑な実施の推進を図るとともに馬の改良・増殖や畜産を盛んにすることとを目的とし競馬法に基づいて設立された団体。主な業務は、馬主及び馬の登録、騎手の養成、訓練、免許交付審判員その他の地方競馬の実施に関する事務を行なう者の養成、訓練、派遣などであるが、もうひとつ大きな仕事として、畜産振興のため競馬の益金を役立てている。設立は昭和37年8月1日。 |
ちゃくさ【着差】 |
先に決勝線に到達した馬の鼻先から次の馬の馬の鼻先までの間隔。着差はハナ、アタマ、クビ以外は1/2、3/4、1 、11/2、2、2 1/2というように馬身で表示される。10馬身を越える着差は「大差」という。 |
ちゃくじゅん【着順】 |
ゴール(決勝線)への到達順位。
着順は馬の鼻先が決勝線に到達した順位である。脚が先に出ていたり騎手がムチを伸ばしていても着順には関係ない。平地競走では馬に鼻先で、ばんえい競走ではソリの後端で判定する。 |
ちゃくじゅんへんこう
【着順変更】 |
競馬はどのレースでも決勝線に到達した順位で確定するわけでわなく、失格の項で述べた理由があれば、その馬を降着して順次着順が繰り上げること。 |
ちゅういば【注意馬】 |
→特注馬に同じ。 |
ちゅうおうけいば
【中央競馬】 |
日本中央競馬会が施工者になって開催する競馬のこと。 |
抽せん馬 |
|
ちょうきょう【調教】 |
馬を訓練すること。
2歳馬の秋から鞍付、騎乗から始まり競走に必要なことをおぼえさせることである。調教すなわち、攻め馬(責馬)ともいわれている。 |
ちょうきょうし【調教師】 |
馬主から馬を預り、これらの馬をしっかりとした管理・調教をしレースに出走させる責任者のこと。トレーナーという。 |
ちょうきょうじょしゅ
【調教助手】 |
調教師の代行役。
調教、飼養管理の監督、厩舎の事務などを調教師の指示によって行うのが仕事である。 |
ちょうきょうしんさ
【調教審査】 |
|
ちょうきょうていし
【調教停止】 |
調教師に対する処分の一種。
競馬施行規程第125条、第125条の2、第126条及び第127条に規定されている。
1.第125条 競馬の公正を害し、または競走に支障を生
じさせた調教師は規程により調教停止とな
る。
2.第125条の2 競馬違反その他競馬の公正を害するおそ
れがあると認められる刑事事件で起訴され
た調教師は、その裁判が確定するまでの間
調教停止となる。
3.第126条 馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補
者、厩務員に対し、期間を定めて調教もしく
は騎乗を停止し、戒告または10万円以下
の過怠金を徴収する。対象事項は、馬の登
録、馬主の名義、騎手・調教師の免許、レ
ース時の手続き、騎乗、禁止薬物等、広い
範囲での各規程違反。
4.第127条 裁定委員会の議定あるまでの間の調教停
止について定めている。 |
調整ルーム |
弥富トレーニングセンター内に設けられた合同宿泊所のようなもので競走の公正の確保を期し、また心身の調整を図るために、騎乗予定者全員が入室を義務づけられている部屋でこと。。競馬開催の前日から入室します。 |
ちょくせん【直線】 |
最後の直線走路。
ふつう4コーナーを回ってからのホームストレッチのこと。勝負どころの追い込み線と考えればよい。
=ホームストレッチ |
【つ】 |
ついとつ【追突】 |
歩様の時また、はしる時に、前後蹄が互いに衝突すること。早い速度或いは歩様が乱れた時など前肢の球節後面、つなぎ、蹄冠部などを損傷することがある。 |
つきげ【月毛】 |
馬の毛色の種類で国内では北海道和種によく見られる。被毛はクリーム色から淡い黄白色のものまであり、長毛は被毛と同色から白色に近いものまである。アメリカから乗馬として輸入されているパロミノもこの毛色に属する。 |
つつまれる |
レース中前後、左右に他馬がいて、馬群に入ってしまい、出ることも退くこともできないこと「ポケットに入る」ともいう。馬数の多いレースでは実力馬もこのような展開になって力を残して負けることもある。 |
つなぎ【繁】 |
蹄の上部と球節の間の部位のこと。
獣医学上の第一指(趾)骨で構成され第二、三指(趾骨)は蹄の中にある。つなぎは馬体の400〜500キロからある負重を受けてこれを和らげる重要な部分である。疾走する時くもずれを起こすほど沈下することからも、いかに重要なところであるかうかがわれる。後面の凹んだところを繁凹という。 |
つよめ【強目】 |
実戦同様に仕掛け気味に調教する状態。 |
ツルくび |
パドックなどで歩いている時、長いクビをツルのように曲げている状態をいう。レースが間近に迫っていることを察知し、神経をたかぶらせている馬によく見かける。一見、気合に満ち溢れ、いかにも走りそうな印象を与えるが、競走能力とは関係なく、馬の気性の現われと見るべきである。 |
【て】 |
てあて【手当】 |
馬を出走させることによって、馬主・調教師・騎手・厩務員に支払われる一定の額のお金のこと。騎乗手当や出走手当などがあり、これらは主催者が支払う。 |
ていさふらん【蹄叉腐爛】 |
蹄底の蹄叉の凹部に詰まった汚物が原因で蹄底が腐食し、悪臭をはなつ病気であり、重症になると跛行を呈する。原因は厩舎や放牧場の不潔、蹄の手入不足等であり、何よりも予防が肝心である。 |
ていてつ【蹄鉄】 |
馬の蹄に打ちつける鉄板のこと。次のようなものがある。
・平常鉄(調教用蹄鉄)
調教と平時の運動に使われるものがある。これは、極軟鋼 といわれる 鉄によって作られている。
・ニューム鉄(競走用蹄鉄)
ニューム鉄は勝負鉄ともいわれ、実戦に使われる。
・あいのこ鉄
爪の悪いもの、鉄の取り外しが困難ものに対して、平常時と
勝負鉄の両用としてアルミニューム製のものがある。
以上の3種が競走馬に使用されているが馬の肢勢によって追交、交突、蹄底の浅いものに対して特殊な鉄が作られている。 |
蹄の生長 |
蹄が上(蹄冠)から下までのびる期間は体質によって異なるが、大体蹄の先端から蹄冠部まで10〜12ヶ月、中央部で6〜8ヶ月後部で3〜6ヶ月である。 |
ていようえん【蹄葉炎】 |
馬の蹄の内部は血管が発達しているが、体重が重いこと、心臓から遠い体の末端にあることなどから心臓のポンプ作用を持ってしても血液が充分に行き届かない。これを補っているのが蹄機(歩行の際、蹄の負重免重が繰り返され、一種のポンプとして動き、血行を促進する)である。肢に故障を発症し、動けずにたの肢で長時間負重し続けると、蹄の内部の血液循環が阻害され、蹄の内部に炎症が起こり激しい疼痛を発する。これが蹄葉炎である。馬は体重が重く、奇蹄類(蹄が1つ)であるため病勢の進行を止めることは難しく、重症に至ると予後不良となることが多い。 |
手がわり |
レースで、それまで騎乗していた騎手から他の騎手に乗り替わること。 |
テキ |
競馬社会のみ使われている隠語のひとつで、調教師のこと。
騎手、厩務員等が自分の調教師のことを「うちのテキが」などというように使う。テキ屋言葉で上野をノガミというように、テキとは騎手をひっくり返して、ひらがな読みをした(手・騎=テ・キ)ところからきている。 |
デッドヒート |
2頭以上の馬が同着になる意味から転じて、優劣の判定がつかないほどの激しい競い合いを指していう。 |
デッパ |
発馬のこと。ゲートの出が悪い馬を「デッパが悪い」などという |
てっぽう【鉄砲】 |
比較的長期の休養明けでレースに使うこと。
このような場合にレースに使うことを「鉄砲使い」、また鉄砲使いでレースで好走するような馬を「鉄砲の利く馬」という。 |
てまえ【手前】 |
馬が走る時、右前脚を左前脚より常に前に出して走ることを右手前という。これは左後脚を大きく踏み込んで大地を蹴るための推進作用からくる歩法で、左前脚の場合も同じであるそれでは馬は右利きなのか、左利きなのだろうか。普通はどちらもこなすだが、なかには先天的に「右利き」とか「左利き」という馬もいる。ただいえることは、動物は大体心臓が体の左側についているので、左利き、左手前で走る方が自然のようである。人間の陸上競技場のトラックが左回りということもこれを裏書している。競馬ではアメリカのコースは左回り。日本では右回りが多い。それと、4脚のいずれかに慢性の故障のある馬は、はっきり右、左のどちらかの手前を苦にするようである。不器用な馬は直線コースからカーブにかかる時、手前を変えそこなって骨折することがある。 |
でむち【出ムチ】 |
「出ムチをくれる」といい、最初のダッシュがにぶい馬に対して或いはどうしても先行したい時にスタート直後からムチを使って気合をつけること。 |
でめ【出目】 |
連勝式勝馬投票券における組合せ番号のこと。
つまり、8頭出走の場合、枠複を例にあげると1−2から7−8までの28通り、9頭以上の頭数は、5−5、6−6、7−7、8−8、までの4通りのゾロ目を加えて最高32通りになる。この出目を研究して投票券を買うファンも多い。 |
テン |
最初とか、真っ先とかの意に用いる。
テン乗り、テンの半マイル、テンに追う、テンにおかれるとつかわれる。テンに乗りというのは、その馬に騎手が始めて騎乗することをいう。 |
てんじんのり【天神乗り】 |
騎手の乗り方のひとつで、モンキー乗りと対比して呼ばれることが多い。鐙を長く持ち背筋を伸ばして馬の背と垂直にまたがった騎乗スタイルとなる。モンキー乗りは騎手の体重が馬の背の前方にかかるが、天神乗りは背中に直接かかるので、馬の負担が大きくスピードが出にくい。昭和33年にモンキー乗りが導入されるまでは日本の競馬はこの天神乗りが主流を占めていた。 |
でんぴん【伝貧】 |
馬伝染性貧血の略語であり、馬特有の法定伝染病である。
ウィルスによって感染する。典型的な症状は40℃前後の高熱を出し、2〜4日後には平熱に戻るが、この状態を繰り返す(回帰熱)。通常、感染した馬は次第に貧血し、痩せていく。感染が判明すると法の定めにより安楽死の処置がとられる。自衛の見地から弥富トレーニングセターでは年2回、全在厩馬を対象とした伝貧検査を行ない、施設外から入厩する馬は、その都度検査を実施して予防に努めている。近年、診断法が確立されたので、現在ではほとんど見られない。 |
でんまひょう【出馬表】 |
当日出走する馬レース毎に記載した出馬一覧表。
競馬場及び場外発売所の入口で配られている。シュツバヒョウとも呼ばれている。一般に出走馬の記載された印刷物の総称。 |
でんわとうひょう
【電話投票】 |
電話でも馬券が買えるシステムのこと。
競馬場にこれないファンの方、場外発売所の混雑緩和やノミ屋防止のため考えられた投票方式で、ファンが一定の金額をあらかじめ銀行に預金しておき、電話で勝馬投票券を購入する。購入するとその金額が預金から差引かれ、的中すると預金に払戻金が振替えられる。 |
【と】 |
とうさいば【当歳馬】 |
その年生まれた馬に対して使われる。 |
どうちゃく【同着】 |
2頭以上の馬が同時に決勝線に到着すること。
その場合、決勝写真の拡大し、その他の方法によっても判定がこんな場合は同着とする。賞金は同着頭数分の総額を等分します。馬券についてはどちも的中となります。 |
とうらく【頭絡】 |
馬の頭から顎、頬、鼻の上、そしてうなじにわたって、細い幅の革でできた馬具で、ハミを吊って馬の口の中に入れ、適当な位置を保たせるために使用する。また同時に馬を取り扱う場合の補助の役目もする。頭絡には普通の乗馬、競走馬用のもののほか、狩猟用、狂奔癖馬用等がある。またハミをつけない端綱(はつな)というものもある。 |
とうろく【登録】 |
競走馬の馬主となったり、競馬場で馬を走らせたりする場合は、それぞれ登録を受けなければならない。地方競馬で馬を走らせようとする馬主や、走ろうとする馬は、地方競馬全国協会の登録が必要です。 |
とくちゅうば【特注馬】 |
本命視されたものでもなく、対抗馬でもないものが、レースの進行によって入賞できる可能性があるものに対していわれる |
とくはい【特配】 |
⇒ 特払い |
とくばらい【特払い】 |
特別払い戻しのこと。
レースは正規に行なわれたたが、勝馬に1票も投票していなかった場合(的中者がない場合)、払戻金もない、0円だと思っている人は多いかもしれないが、ところが大間違い。その場合、その賭式の投票券(馬券)に対して、1票70円の特別配当金として払い戻しをすることをいう。 |
とくべつきょうそう
【特別競走】 |
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とちくりげ【栃栗毛】 |
被毛は黒味がかった帯褐黄色で、長毛は被毛と同色かその色を帯びた白色であるもの。 |
とも |
馬体を大きく3つに分けて前躯、中躯、後躯と呼ぶが、その1番後方の後躯のこと。その中には尻、股、後肢が入っているが、一般的に後肢を指して呼んでいるようである。 |
ともびき【友引き】 |
既に馬券が発売されてから競走除外が出てしまった場合に、同じ枠にもう1頭の馬がいると、その馬も同時に除外されることをいう。現在、この制度は廃止されたので友引きはありません。 |
トラックマン |
競馬関係紙の記者で、レースの予想、記事を書くために弥富トレーニングセンターや名古屋競馬場で、朝早くから馬の調教を観察したりタイムをとったり、また厩舎を歩いてその週に出走予定の馬の調子を取材したりする人のこと。 |
トレーニングセンター |
競走馬を一カ所に集めて合理的に調教する場所。
名古屋競馬場の弥富トレーニングセンターは昭和52年に愛知県弥富町に完成。平成12年10月に併設場外発売所「サンアール弥富」をオープン。 |
【な】 |
ないこくさんば【内国産馬】 |
|
ナイラ |
腺疫のこと。
馬に多い伝染病で若馬にかかり易く、ほとんど総ての馬が必ずかかるといってもよいくらいである。古馬でもかからないとは言えない。病原は腺疫菌という化膿菌で淋巳腺を化膿させることが特徴である。冬期から初春頃多く発生する。軽いのは1〜2週で治るが悪性のものは種々の病気を併発して死ぬこともある。 |
ながし【流し】 |
軸馬を1頭決めて、その軸馬から他馬を選択して馬券を購入すること。軸馬から総ての他馬を選択した場合は、「総流し」という。今は、ながし・ボックスマークカードがあるので流しで馬券を購入際は、便利である。 |
なまり【鉛】 |
体の軽い騎手が負担重量調整する時に使用する鉛板のこと鉛板は普通0.2キロで、厩舎では0.1キロ。これを特製バンドにに入れ自分の腹に固定する。ベルトのようになっていて、これを鉛バンドと呼んでいる。 |
【に】 |
にげうま【逃げ馬】 |
逃げて勝負する脚質。前半からとばし、上がりになるとぎりぎりになることが多いので、短中距離を得意としている。 |
にそうボケ【二走ボケ】 |
長い間休養していた馬が休養明けを好走(鉄砲駆けという)して人気になった馬が、二走めで凡走すること。久々の好走で反動がでるのか、このようなケースがある。 |
にゅうじょうきょひ
【入場拒否】 |
競馬の公正を害し、或いは競馬場内の秩序を乱す恐れがある者、他人の迷惑となるよな服装をしている者などは競馬場への入場拒否します。また入場後、公正を害したり、秩序を乱したりしても退場を命ぜられます。 |
にゅうちゃくば【入着馬】 |
本賞金を受ける対象となる馬のこと。
5着(一部の地方競馬場は四着)までにゴールした馬。 |
【ね】 |
ねそこない【寝そこない】 |
寝起きの際に発生する事故を総称したもので、いわゆる「病気」とは異なる。寝ワラのかたまった場所や馬房壁の近くで寝た場合、不自然な姿勢となるが、この状態から無理に起きようとすると関節や筋肉に故障を起こし易く、また、外傷を負うこともある。これを寝そこない(寝ちがい)という。 |
ねわら【寝わら】 |
馬房に敷いてあるワラのこと。
布団と同じように常に乾燥、清潔に保つ必要がある。尿などでぬれるので毎日寝わらがえしという仕事を行なって取り除き、天気のよい時は、馬房の前の空地(鼻前)に寝わらを広げて乾かしている。汚れたのは捨てられるのでその補充に新しくわらを入れる。これをさしわらという。最近では寝わらの替わりにオガクズを利用する厩舎もある。 |
【の】 |
ノミ屋 |
私設馬券屋のこと。
競馬法では勝馬投票券類似の行為をした者は、5年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられる。ファンもこれを利用した者は罰せられるので注意しなければならない。 |
のりうんどう【乗り運動】 |
同じトレーニングでも馬場内で行なう調教とは違い、厩舎の周りを厩務員が乗り、馬を歩かせて行なうトレーニングである。毎日乗り運動をして十分に体をほぐした後に、馬場内の調教に移る。 |
のりやく【乗り役】 |
騎手のこと。
別名「やね」ともいう。前走と騎手が代わることを「やねが変わった」という。 |
【は】 |
は【歯】 |
馬の歯は、切歯(12)犬歯(4)臼歯(24)からできているが、牝馬には通常犬歯がない。歯には乳歯と永久歯(壮歯)の二通りがある。乳歯(切歯と臼歯)は永久歯(切歯、臼歯、犬歯)に比べて形がいくらか小さく白色を帯びていて、歯の面は平らで歯頭がくびれている。永久歯は黄色で前面に深い縦溝があり、くさび形をしている。乳歯4歳から6歳の間にぬけて、永久歯と替るのである。 |
はいとうきん【配当金】 |
勝馬投票券が的中した場合、馬券額面100円に対して払い戻されるお金のこと。
例えば、
3−5で850円という配当金の場合は馬券額面100円に対して850円支払われることになります。もし1000円購入していた場合は当然10倍の8500円が支払われることになります。 |
ばいとくきん【売得金】 |
勝馬投票券の発売金額から返還金を引いた金額のこと。 |
ばうんしゃ【馬運車】 |
馬を運ぶ専用のトラックのこと。大型車は一度に6頭を運べます。種々の馬を乗せるため衛生には気を使っており、バスやタクシーと同様に消毒されます。大きさはバスと同じくらいの車で、街中でもよく見かけることがあります。 |
ばかをつく【馬鹿をつく】 |
生来の悪い気性で調教で矯正されたはずのものがたまたまその悪癖を発揮すること。馬が騎手の意思に反し、レース中大きくふれたり、極端なのは外柵付近まで逃げたり、走路外に逸走したり、また止まって動かないものなどがある。物を見るとは違う。 |
はがわり【歯がわり】 |
馬の歯が抜け替わること。
早熟なものは3歳の暮頃から始まるが、大部分は4歳の春先に始まる。人間の場合と同じで、痛みの為、食欲がなくなり、体調も下降気味になりがちになる。 |
はくしゃ【拍車】 |
馬具のひとつで、靴のかかとに取りつける金具のこと。
馬の腹を刺激するもの。競走騎乗では刺輪の鋭いもの、内側に向けたものは使用を許されてない。 |
ばけん【馬券】 |
勝馬投票券のこと。 |
はこう【跛行】 |
歩様に異常をきたしてる状態をいう。
・支桂跛行 負重する時に疼痛を示すもの
・懸垂跛行 肢の拳揚時及び前進時に疼痛を示すもの
・混在跛行 両方が混在するもの
がある。原因はには、骨、腱、関節、筋肉、神経等の異常が考えられる。一方、原因がはっきりしない場合、原因があると推測される部位により肩跛行、寛跛行(腰に原因)と呼ばれることもある。 |
ばたいじゅう【馬体重】 |
文字通り馬の体重のこと。 |
はだうま【肌馬】 |
=繁殖牝馬 |
はだか馬 |
鞍をつけてない馬のこと。 |
はだし【跣蹄】 |
蹄鉄をはいてないこと。
幼駒の放牧は、はだしであるが蹄の成長と相まって磨減するのでその修正のため削蹄する。競走馬になったものには蹄の病気とか肢の故障で癒えるまで蹄鉄を除いておくことがある。これもはだしという。はだしで蹄が負傷する時は、その予防にわらじをはかせる。 |
バックストレッチ |
向う正面のこと。 |
はつじょうき【発情期】 |
繁殖牝馬が種付けされる時の状態で、繁殖牝馬はいつでもこの状態であるわけでなく、周期的に3週間位の間隔で5〜6日やってくる。繁殖牝馬はこの状態でない場合は種付けを許さない。 |
はつば【発馬】 |
スタートのこと。厩舎関係者は俗に「デッパ」ともいう。 |
はつばき【発馬機】 |
出走馬がスターターの合図で一斉にスタートを切ることがでるよう考案されたもの。 |
バテる |
レースの後半になって、疲れてスピードが遅くなること。 |
パトロールビデオ |
レースを各コーナーのタワーから撮影しているビデオのこと。
レース中の騎手の違反行為や事故を監視する裁決委員の判定の参考となる。 |
パドック |
発走前に当該レースに出走する総ての馬が装鞍所からここに入り、この中を厩務員にひかれて周回する。ファンはここで馬の状態を観察できる。本馬場にむかう前に騎手がのり、ひと回りする。
=下見所 |
ハナ |
レースでの先頭のことを意味する。「ハナに立つ」などと使う。 |
はなねじ【鼻ねじ】 |
鼻捻棒のこと。
鼻ねじをかけると言えば鼻捻棒を使って上唇の先端をねじること。馬の保定用として便利な道具である普通は長さ30cm位の棒の先に麻縄の人の手が楽に入る位の輪をつけたもの。この棒を馬の上唇にかけ棒でねじる。馬はここに神経が集中しているのでその痛さで物事を嫌がったり暴れる馬も素直になり簡単な手術では痛さを意識しない。発馬機に入らない馬とか騒ぐ馬などにも使われる。耳をねじることもある。耳ねじという。鼻捻棒の応用で唇をねじったりすることもある。口唇、特に上唇は触覚が鋭敏で短い触毛密生している。馬は口唇採食する。 |
はなをきる【端をきる】 |
先頭に立って逃げること。「逃げ馬は端をきれないとモロい」などという。 |
馬場コンディション |
馬場の状態は水分の含有量によって、良、やや重、重、不良の4つに分けて発表される。雨馬場というのは重または不良馬場を意味している。また渋い馬場という時はやや重か重のように多少湿っている馬場をのこと。 |
はみ |
馬の口に噛ませる棒状の金具である。
馬の口には前に12本の門歯があり、門歯の後ろはかなり広い歯のない部分がありその奥に臼歯(奥歯)が並んでいて、ちょうどこの歯のない部分にハミをかける。騎手の手綱さばきは、こぶしから手綱を通じてハミに伝えられて馬を意のままに動かすことができる。「今日はうまくハミにかかった」と使われる。 |
はみ受け |
くつわの、馬の口に当てる部分。 |
ばめい【馬名】 |
競走馬の名前のこと。
馬名にはいろいろな制限があり、有名な馬の名や父母と同じ名、これと紛らわしい馬名、既に登録してある馬名、奇きょうな馬名、広告宣伝と考えられる会社名や商品名、10文字以上の馬名などは認められない。馬名の変更も3歳時に一度認められてるだけである。 |
はらおび【腹帯】 |
鞍の付属具で馬の胸に回して締める帯。
これがゆるむと鞍ずれになるが、強く締めすぎると能力に影響して走れなくなる。腹帯は1本ではなく2本で締め「上腹」を鞍の上から締める。 |
ハロン |
ハロンというのは和製英語で正しくはファロング(furlong)。
明治初期には英国の尺間法が使われていた。1ハロンは約200m、1マイルは8ハロン。 |
ハロンタイム |
レースの200mごとの所要タイムのこと。
常にその時点で先頭の馬が基準となって計測される。サラブレットは1ハロン平均12秒台で走っている。11秒台なら早いペース、13秒台なら多少遅いペースといえる。 |
ハロン棒 |
ゴールから1ハロンごとに立てられた標識のことをいう。
日本では1ハロンを200mに換算している(本来は1ハロン=1マイルの8分の1、つまり約201.17m)。しかし、ハロン棒に書かれている数字はゴールまでの距離をハロンの単位で表わしているのではなく、残り何百mかを表わしている。つまり、ハロン棒に4書いている場合、残り400mの意である。ハロンタイムはハロン棒を通過するごとに測定され、騎乗者はハロン棒によってゴールまでの距離が分る。ハロンタイム測定は勿論のこと競走においても調教でも位置や速度の目安にも使われる。 |
ばんえいけいば
【輓曳競馬】 |
輓曳が思いそりをひいて2つの山の障害のある走路を200m走る競走。地方競馬の(北海道)のみで行なわれている。 |
はんしょくひんば
【繁殖牝馬】 |
仔馬を生産することを目的として飼養される牝馬。
生産者はその牝馬の血統、成績、能力等を熟考した上で強い仔を作るのに見合った種牡馬を選んで配合する。 |
ハンデ |
各馬に同じように勝つチャンスを与えるため、能力に応じて負担重量を加減するもの。このようなレースをハンデキャップレースという。 |
バンテージ |
日本語では肢巻き。バンテージは英語のBandageつまり包帯のこと。
一般的にバンジスとも言われている。運動中の肢の保護に使用するものと運動後四肢の保温繃帯に使用するものとがある。出走馬にしばしば見られる。 |
ハンドスタンプ |
透明な特殊インキのスタンプを手の甲に押し、それを備付けの光線にかけると見えるもの。名古屋競馬場では第2スタンドのグリーンホール・特別観覧席の客席整理のために行なっています。 |
【ひ】 |
ひきうんどう【引き運動】 |
乗り運動と同様に馬の健康と体力づくりのため厩務員にひかれて厩舎の周りをぐるぐる歩いて運動すること。朝の乗り運動や攻め馬の前後や午後に厩務員によって行なわれる。歩行の訓練のことである。別名「マーロ」ともいう。 |
ひきかえし【引き返し】 |
腹帯からハミを通じ手綱につながっている装具のこと。
これは頭を揚げる悪癖のある馬にその癖を出させないために使うもの。 |
びしゅっけつ【鼻出血】 |
鼻出血には打撲等の外傷性のものと内因性のものがある。外傷性の鼻出血は短期間で治り、再発しないが気道粘膜の毛細血管の破綻や肺出血等の内因性の鼻出血は習慣性となりやすい。馬は口で呼吸できないため鼻出血を発症すると呼吸が充分にできない。従ってレース中に鼻出血を発症した馬は競走能力が充分に発揮することができない。 |
ひせつ【飛節】 |
馬の後肢の中ほどに一きわ後に関節が突き出たようになっている部分。人間でと比較すればかかとにあたる。飛節内腫(別名スパービン)は飛節の内側にできる骨瘤で治りにくい。 |
ひづめ【蹄】 |
馬の球節から下は人間で言えば中指一本にあたり、爪が函状になって指先にすっぽりかぶさったものが蹄といえる。 |
ヒモ |
連対馬のこと。
以前は、頭(1着馬)が堅いと思われるレースで、その本命馬の2着に入ると思われる馬のことをいった。 |
ひらば【平場】 |
特別レース以外のレースをいう。また一般競走ともいう。 |
ひんば【牝馬】 |
メス馬のこと。 |
【ふ】 |
ふくしょうしき【複勝式】 |
馬番で買う勝馬投票方法で出走頭数が5〜7頭の場合は1、2着に入った馬を勝ち馬とし払い戻す。また8頭以上出走の場合は3着まで払い戻す。なお、4等以下のレースでは、この複勝式は発売しない。 |
ふくしょく【服色】 |
レースのとき騎手が着用する服(勝負服)のこと。
デザイン色ともに様々であるが、標準色は8色(赤、桃、黄、緑、青、紫、黒、白)。デザインは、輪、一文字、帯、山形(ひし山形、のこぎり歯形)、たすき、縦じま、格子じま、元ろく(チェス盤のような模様)、ダイヤモンド、うろこ、かすり、玉あられ、星散らし、蛇の目散らし、銭形散らしなどがある。それぞれはっきりとわかるように使用する時は模様の幅の最小限が決まっている。また、一般的に4色以上の使用は認められてない。 |
ふくれる |
コーナーで外側によれるように大回りしてしまうこと。 |
ふけ |
牝馬が発情すること。
神経質な馬はフケに入ると競走能力が低下すると言われているが、フケは競走に影響を与えないという説もあり、個体差があるようである。春先から初夏にかけてがフケのシーズンで普通3週間おきに5〜6日続く。フケの期間が長かったり、稀に冬に発情したりする場合をダラブケという。 =発情 |
ふたんじゅうりょう
【負担重量】 |
競走馬の負担重量は馬の年令と性別によって規定されている馬令重量、その馬の収得賞金によって重量が加算される規定重量、ある競走だけのため別に定められた別定重量。規定重量のことを定量ともいう。負担重量には、ヘルメット、むち、番号ゼッケンは含まれない。 |
ぶちげ【駁毛】 |
馬の毛色の種類で体に大きな白斑のあるもので、原毛色により栗駁毛、鹿駁毛などという。また、白色部が有色部より多い場合は、駁栗毛、駁鹿毛という。日本ではポニー、ペイントホースに多い。 |
ふなゆすり【熊癖】 |
熊癖の俗称である。
馬房で肢を踏みかえ身体を左右に間断なくゆする癖。熊がオリの中で左右に身体を動かす様に似ていることから熊癖の名があり、また舟をこぐ様にも似ていることからふなゆすりという俗称がある。下肢部の故障を起こすこともあためきらわれる。 |
ブランマッシュ |
馬の緩下剤を与えることである。
中には「人間のおかゆですね。」という人もある。普通は、軽い下剤に効力のある亜麻仁を釜で煮てドロドロになったものを水杓で2杯ぐらい飼養に入れて与える。今はこの代わりに獣医に薬を飲ませてもらうのが多い。レースに使った後、また、過労や運動不足のため食欲不振、便秘気味のときなどに使う。 |
ブリンカー |
⇒遮眼革 |
ふるうま【古馬】 |
一般的には3歳馬に対する4歳以上の馬のこと。
また春シーズンまでは4歳馬に対し5歳以上の馬のことをいう。馬の年令は数え年でかぞえ、ふつう夏までは3歳馬、4歳馬、5歳馬以上に区別していますが、それ以降、何歳馬に対して古馬という。 |
ブルードメアサイアー |
母馬の父のこと。
ブルードメアは繁殖牝馬(母馬)、サイヤーは種牡馬(父馬)のこと。競走馬は生産する際、交配する種牡馬を選ぶのに重要な意味があり、また母馬の能力の判定などに役立つものである。 |
フレグモーネ |
皮下の組織に見られる急性の化膿性疾患である。化膿を起こす細菌は、外傷部位から侵入することが大半であるが、まったく外傷がなくても毛孔から感染を起こすこともある。馬では皮下組織の構造上、病勢のテンポは極めて早く、一夜のうちに馬の肢が腫れ上がることも稀ではなく。激しい疼痛を伴う。早期発見、早期治療が肝心である。 |
【へ】 |
へいそう【併走】 |
併せ馬で走ること。 |
へいちきょうそう
【平地競走】 |
障害レース以外の競走のこと。 |
べっていじゅうりょう
【別定重量】 |
馬年令重量やハンデとは別に特定のレースのために定められた負担重量のこと。大レースの多くは別定重量が定められています。 |
ペースメーカー |
レース進行の主導権をにぎる逃げ馬のこと。 |
ヘルメット |
騎手がかぶる保護帽のこと。
騎手が事故で落馬した時、頭部を負傷するのを防ぐ為に使用されている。騎手はレースや調教の時、その他調教師、調教助手、騎手候補生など総て馬場調教する者は、このヘルメットを使用しなければならない。材質は化学製品で軽量にできている。 |
へんかんきん【返還金】 |
勝馬投票券が発売された後、競走から除外された馬があった場合、その馬番の単勝式、複勝式の投票券は全て、連勝複式は、その馬の枠からの組合せ全てが、同額で投票者に返還金として返される。しかし連勝複式の場合、同枠にまだ馬がいて、枠が存在する場合は返還されない。 |
【ほ】 |
ぼうしょく【帽色】 |
騎手がレースの際かぶるヘルメットの色のこと。
枠順がわかり易いようにそれぞれ1枠=白 2枠=黒 3枠=赤 4枠=青 5枠=黄 6枠=緑 7枠=橙 8枠=桃 と決められている。 |
ほうば【放馬】 |
極度に興奮した馬が騎手を振り落としたりして、勝手に逸走してしまうこと。 |
ポケット |
競馬場のコースの中で、コーナーのポケット状の地点を指す名古屋競馬場の1400mは4コーナーのポケット、1600mは3コーナーのポケットからのスタートである。 |
ほごぼう【保護帽】 |
=ヘルメット |
ボックス |
馬券を購入する際の便利な購入方法の1種。
組み合せたい馬・枠番号が3〜5点あった場合、その組み合せを考えなくとも、ながし・ボックスマークカードで組み合わせたい馬・枠番号を選択して塗りつぶすだけで購入できる方法。例えば「馬番連複の1番、3番、5番のボックス」というのは、1−3、1−5、3−5の組み合せで購入することを意味する。 |
ほよう【歩様】 |
馬の歩き方のこと。
後肢の踏み込みの強さや前肢の出方のスムーズさなどの全体的な感じをいう。馬により個体差があるがどこかに故障や疾患を持つ馬は歩様に乱れが出る場合が多い。 |
ボロ |
馬糞のこと。
この状態により好不調の判断がある程度できるやわらかいのはよくなく、また堅過ぎず、落ちた時に3つ、4つに割れるのが良い状態と言われている。なお、パドックなどでボロをする馬はウンを落とすとして嫌うという俗説もある。 |
ほんしょうきん【本賞金】 |
1着から5着までの馬に対して交付される本来の賞金。 |
ほんばば【本馬場】 |
実際に競馬が行なわれる馬場のこと。 |
ほんめい【本命】 |
そのレースで最も強いと思われている馬のこと。
一番人気の馬。競馬専門紙、新聞などでは◎で表示される。 |
ホームストレッチ |
最後の直線コース。
競馬では一番白熱したレースを見せる場所である。 |
【ま】 |
マイラー |
1マイル(1600m)前後の距離の競走を得意とする馬のこと。
距離が延びれば延びる程競走の能力が低下する場合が多い。 |
またづな【股綱】 |
頭頚を上げる馬を低姿勢に導くために使用する調教の補助具のこと。
色々あるが普通は別の革ひもを手綱からとって鞍に直結し、頭頚が上がればつっ張るようにできている。レースに使う時は、負担重量に算入される。 |
マルタンガール |
= 股綱 |
マーロ |
競走馬は馬場調教の前後だけでなく午後も引き運動など行う。厩舎の周りをひき馬や厩務員が馬に乗ってぐるぐる廻って運動することをマーロすると言う。 |
まんじどもえ【卍巴】 |
連勝複式の勝馬投票券の買い方の一種。
4つの枠を選びだし、その組み合わせすべてを買うやり方。 |
【み】 |
みしゅっそう【未出走】 |
レースに出走したことがないこと。 |
みしょうり【未勝利】 |
出走しているが、1着なったことがないこと。 |
みずあたえ、すいよ【水与】 |
馬に水を与えること。
馬には生活上、欠くことのできないもので特に競走馬は、比較的乾いた飼料を食べる上に発汗も多いので充分水与をしないと水分の不足をきたす。飲水量は種々の状態によって一定しないが約25〜35gが標準である。食欲を進め消化をよくするため飼付の前に水与をする。出走予定の馬には前の晩から飼料とともに水の量も規制する。一般的には朝、昼、晩と夜の四回飼付するが夜は水と牧草だけのことがある。これを夜飼(やがい)という。 |
みせむち【見せ鞭】 |
気象が悪く、実際に鞭で叩くと逆に走る気をなくす馬に対して、目先で鞭をちらつかせるだけにとどめて走る気をうながすこと。また素直な馬でも急に叩くとよれたりする可能性があるので、これから叩く旨を馬に予告する意味で行なう場合もある。 |
みちわる【道悪】 |
馬場状態の表示には良、やや重、重、不良の4段階あるが、重以上の状態をひと口で「みちわる」という。道悪の上手、下手で人気が大きく変わる場合がある。 |
みっくい【身っ食い】 |
馬が自分の体を噛む癖のこと。
珍しい癖であるが極めて稀にあって馬体に傷が残るほど激しいものもある。退屈ストレスが原因である。 |
ミドルディスタンスホース |
中距離(2000m前後)の競走を得意とする馬のこと。
距離に対する融通性は、マイヤー、ステイヤーと比べると高い。 |
みならいきしゅ
【見習騎手】 |
騎手免許をとったばかりの若い騎手は、ベテラン騎手に比べると技術が未熟で同一条件で競走した場合、どうしても不利になる。そこでこういう騎手に騎乗機会を多く与え、育成を図るために見習騎手に減量制度がとられている。そのことから減量騎手とも呼ぶ。その内容は
・1kg減 ☆ 免許取得後3年未満で80勝以下の騎手
2kg減・3kg減以外の女性騎手
・2kg減 △ 免許取得後1年未満で50勝以下の騎手
・3kg減 ▲ 免許取得後1年未満で25勝以下の騎手
但し、重賞(G、SP)競走、条件交流(チャレンジカップ)競走等は減量しない。 |
みみねじ【耳捻】 |
馬に軽い手術を施したり、あるいはゲートに入るのを極端に嫌ったりするときに、短い棒の先端に丈夫な綱で直径15cmくらいの輪を作ったもので、片方の耳を入れてねじり、馬の気をそらせ、或いは刺激を与えておとなしくさせる器具。これを使用すると馬は一見痛そうだが実際は抑制神経が働き、精神状態が落ち着く効果がある。鼻に使用する「鼻ねじ」もある。 |
【む】 |
むくち【無口】 |
むくち頭絡の略称で、ハミのついてない頭絡のこと。 |
むこうずね
【管骨骨膜炎】 |
主として前肢に発生し、ムコウゾエ、ソエとも呼ばれる。骨が完全に化骨していない若馬に急激な強い調教を行なったり硬い走路で調教を行なうと、管骨(第3中手骨)の前面の骨膜炎もしくは総指伸腱の炎症を起こす。初期であれば運動を軽くし、患部を冷却し薬を塗ったり焼烙治療すれば効果的で治癒する。焼烙は点状焼烙といって四すじか五すじ10〜15cm位の長さに何回か点状に焼烙する。パドックでよく焼烙痕を見受ける。休むことなく焼烙療法をしながら調教することを焼き乗りなどと言う人もある。重症になると腫れ、骨瘤状となり激しい疼痛、跛行を伴う。さらに重度になると骨瘤部に亀裂骨折(皿状骨折)を発症する。 |
むだわら |
馬の手入れのとき使うわら束のこと。
体や四肢を摩擦して、皮膚や腱の血行をよくし、また、汗や汚れを拭う。俗にむだわらをかけるという。 |
むじるし【無印】 |
一般スポーツ紙や競馬専門紙当で各社ともほとんど人気の印のついてないノーマークの馬のこと。 |
むち【鞭】 |
騎手が使用する鞭のこと。
ステッキともいう。競走騎乗では、長さ70cm以上のものは使用できない。 |
むながい【胸がい】 |
鞍の位置が変わらないようにする為に用いる補助具のこと。
別の革ひもで胸前から鞍に連結してある。負担重量に入る。「しりがい」も同じ補助具で負担重量に入る。 |
【め】 |
メンコ |
馬の覆面のこと。
一般に耳覆いがついたものを使い、音に驚いたり、砂をかぶるのを嫌がる馬に使う。 |
【も】 |
むちこみば【持込馬】 |
牝馬を輸入する時、既に受胎しており、日本に来てから生まれた馬のこと。以前は外国産馬と同様、色々制限を受けていたが、現在は内国産馬扱いになった。 |
もちタイム【持ちタイム】 |
ある馬がある距離のレースで出した最も速いタイムのこと。
一応その馬の最高能力と見られる。例えば「1400bの持ちタイムは1分26秒8」と使われる。 |
ものをみる【物を見る】 |
不意に些細な何かの物に騒いだり、止まってしまったり、また横に飛んだりする動作や癖をいう。レースの時にハロン棒の影等に驚き、異常な動きをする馬も稀にある。馬の眼は弱視で物体は不明瞭に拡大されてもうろうと見える。人を被服で識別することはできるが、容貌では出来ない。夜間の視力は人より優れている。聴覚は色々の音を識別する力は人より劣るが低弱な音響を聴取する力は人より優れている。嗅覚は人より著しく鋭敏で馬の最も重要な感覚である。臭いにより人や他馬を区別し性別、飼料、厩舎、馬具などを判別する。嗅覚は、視覚の不十分な点を補助しているという報告もある。こういうことからちょっとした物や音に驚くのであろうと思われる。 |
もやしうま【もやし馬】 |
急仕上げの馬をいう。練習を積んでいないこと。 |
もらい |
見習騎手が騎乗して規定の重量よりも軽い重量で出走できる時に使う言葉。あの馬は3`もらいで50`で出られると言うように使われる。 |
モンキー乗り |
鐙を短くして、膝を前に出し、尻を鞍から離し、前傾姿勢で追う騎乗フォーム。木の枝にモンキー(猿)がまたがったように見えるところからこう呼ばれる。馬をぎょしにくい欠点はあるが、抵抗は少なく馬のスピードを出すことが出来るため、現在の騎手はほとんどモンキースタイルである。昔は鐙を長くした天神乗りといわれる乗り方だけであったが、1890年代にアメリカ人のトッド・スローンがモンキー乗りを開発し、日本には大正年代にオーストラリア人のW・H・コッフェーによって紹介された |
【や】 |
やく【焼く】 |
焼烙治療といわれている馬の治療法のこと。
馬のお灸と思えばよい。筋肉、骨膜、関節等の炎症(腱炎、腱鞘炎、飛節内腫、骨瘤、関節炎)で薬物療法などで治らない慢性的なものに効果がある。馬の体表に火熱を応用して急性充血を起こさせ、その刺激、消炎作用などにより治癒させる。患部によって白金製の数種の形の先端を取り替え、電気によって熱したものを主に点状に一定の間隔をおいてあてて、真皮膚を突き抜けないように焼く療法で3日から1週間の間隔をおいて、5、6回が常識とされている。パドックで注意して見ると、ときどき膝の下に点々と焼いた跡を見ることがある。 |
やね【屋根】 |
騎手のこと。別称に鞍上(あんじょう)、乗り役ともいう。 |
ヤマキズ |
馬が育成時に負った傷のこと。
競走馬となってからその傷跡が残っている場合、そう呼ぶ。 |
【ゆ】 |
ゆうどうば【誘導馬】 |
パドックから本馬場まで競走馬の先頭に立って各馬を誘導する馬。誘導馬は競走馬から引退した、外見の美しい白馬が乗馬としての調教を受け、務めている場合が多い。 |
ゆるむ |
病気などで調教を休み、馬体の調子などが下がっていること。
脚元に熱があったので休ませたら、ゆるんだ」などという。 |
ゆるめる |
馬が不調に陥った時になど、調教を休み、休養を与えること。 |
【よ】 |
よそうや【予想屋】 |
馬の状態等をよく見て、競馬の予想をする人のこと。
主催者公認のファンのアドバイザーである。 |
よたくりょう【予託料】 |
馬主が調教師に馬の管理育成、調教を委託した時の預け賃,預託料は1ヶ月約20万円ぐらいだがいろいろ経費がかかるので、馬を1頭もつと月に20〜30万円くらい必要である。 |
よめ【夜目】 |
馬の肢の前膊部(人に比較するば手首と肘の間)の内面及び飛節の内後面に附着する褐色の塊をいう。栂指が退化したと言われている。馬には必ずある。学名は附蝉といい、蝉が木にとまっている姿に似ているところから出たといわれる。この夜目については諸説がある。馬は元来は五指をもつ動物であった。この原始の馬が進化の途上、栂指及び小指を必要としないことで失い現在では、中指のみで体を支えている。人差し指、薬指は管部に、痕跡となって残っている。 |
よれる |
レース中、直線で急激に内または外に斜行すること。「ささる」
「ふくれる」はどっちらかというと気性的問題とされているのに
対し、「よれる」という言葉は、一杯になって脚どりがしっかりし
なくなった時に使われる場合が多い。 |
【ら】 |
らくてつ【落鉄】 |
蹄鉄が外れ落ちること。
自己の後肢または対側肢で踏んで落ちることが多い。完全に蹄鉄が落ちないで釘がゆるんで外れかけている時も、いちおう落鉄と言っている。装鞍所等に常に装蹄師が待機していて不意の落鉄に備えている。競走中に落鉄すると一般にはスピードが落ちる。敗因の1つになることもある。 |
らくば【落馬】 |
レース中、馬がつまずいたり転倒したりして、騎手が落ちてしまうこと。 |
ラストスパート |
最後の追い込み。ゴール前の最後の力走ということ。 |
ラチ【埒】 |
馬場の柵のこと。馬場の内側の柵を内ラチ、外側の柵を外ラチという。 |
ラップタイム |
レースにおける1ハロン(200m)毎のタイムのこと。
スタートからその地点までの所要タイムのこと。「はじめの5ハロン61秒7」といえば、スタートから1000mの地点を通過するまでに61秒7かかったということ。基準となるのはその地点で先頭の馬で計測しているので、先頭の馬がそのまま逃げ切ったとき以外は先頭が変わるので同一タイムではない。 |
【り】 |
リーディング・サイアー |
種牡馬成績として、年度中にその種牡馬の仔が収得した賞金の合計金額が最高の種牡馬のこと。 |
リーディング・ジョッキー |
その年の最高勝利度数の騎手のこと。 |
リーディング・トレーナー |
その年の最高勝利度数の調教師のこと。 |
りかがくけんさ
【理化学検査】 |
競馬に出走した馬の尿またはその他の生体材料から、馬に薬物を不正に投与したかどうかを物理的、科学的分析法によって検査することをいう。 41種類の禁止薬物が定められているが、これらの薬物を公正な第三者的立場に立って検査する機関として昭和40年に(財)競走馬理化学研究所が設立され、地方競馬、中央競馬双方の理化学検査を行なっている。 |
りょうがえや【両替屋】 |
的中券の払戻代行者のこと。
手数料は支払わなければなりませんが、JRAの的中券等の払戻も代行してくれます。 |
りょうばり【両張り】 |
手綱を左右に張ること。
普通厩舎の馬洗場、装鞍所の馬房には、両側に鐶がつけてある。馬の手入れ、洗う時、装鞍所に入っている時は、両張りにして馬を立たせておく。馬見せ(パドック)の場合も人によって曳綱を左右に張ることも同じ呼び名である。 |
【れ】 |
レース間隔 |
出走してから次走までの時間的間隔のこと。
また1週間の間隔をとること、つまり今週走って次週走ることを「連闘」という。 |
レコード |
競馬に関しては特に走破タイムの新記録のこと。
レコードタイムともいう。 |
れってい【裂蹄】 |
蹄病の一種で、蹄壁がわれ亀裂が入ったものをいう。
冬期の乾燥時に発症しやすく蹄の弱い馬は人間のひびや赤ぎれのように蹄が割れてくる。常日頃から蹄油をぬるなどの予防策がとられている。一旦発症すれば悪化防止のためそれぞれに合った装蹄療法を行ない、蹄質を高める塗布剤を塗り、また内科療法を併せて施すこともある。重症の場合は、蹄が伸びるまで休養を余儀なくされることも多い。参考だが蹄は1ヶ月に8〜10_しか伸びない。よく冬全然だめで夏になると活躍する馬がいるが、裂蹄が影響している場合が多い。 |
れんたいりつ【連対率】 |
連対とは1着または2着に入るここで、その馬が出走したレース回数に対する1着または2着に入線した回数との比率こと。この率が高いほど信頼度が高いことを表わす。馬券購入の参考になる。 |
れんとう【連闘】 |
競走馬が2週あるいは2開催以上、続けて出走すること。 |
れんばん【連番】 |
連勝番号の略。若い番号からはじまる組み合わせ番号のこと。 |
【わ】 |
ワタリ |
馬のたてがみにつけるリボンのこと。
もともとは騎手のこぶしの操作を妨げないよう、たてがみを編んだのが起こりですが、今ではひとつのお洒落でもある。カラフルな毛糸が鮮やかにくびを飾っている馬もいます。 |
わくじゅん【枠順】 |
出走投票締め切り後に、抽選で決められる発走する際の枠の順番のこと。インコースから番号の若い順に並べる。また時折、連勝番号(枠番)のことを指していう場合もある。 |
わくばんれんしょうたんしき
【枠番連勝単式】 |
1、2着馬を着順通りに枠番号の組み合わせを当てる馬券のこと。 |
わくばんれんしょうふくしき
【枠番連勝複式】 |
1、2着または2、1着馬の枠番号の組み合わせを当てる馬券のこと。 |
わのり【輪乗り】 |
ポケット及びゲートの後方に集合したした各馬が、枠入りの合図がかかるまで輪を描くように歩きながら待機すること。
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